がんばれゴンベ

がんばれゴンベ

『がんばれゴンベ』は、園山俊二によるギャグ漫画であり、作者のデビュー作として知られています。1958年7月1日から1992年7月8日まで、『毎日小学生新聞』に長期連載されました。作者が入院するまで連載が続けられたことからも、その人気の高さが伺えます。

1980年4月14日から同年9月30日まで、東京12チャンネル（現：テレビ東京）にてテレビアニメが放送されました。全63回（全77話）が制作され、当初は帯番組として1回1話が放送されましたが、その後は週1回となり1回2話が放送される形式に変更されました。同年5月5日には、過去の放送作品をまとめて再放送する『がんばれゴンベ大行進』が、同局の12:00 - 12:50に放送されました。

1977年には、第6回日本漫画家協会賞特別賞を受賞しています。

ストーリー

物語は、孫悟空の末裔である田舎育ちの山猿・ゴンベが、自身を鍛えるために東京へやって来るところから始まります。ゴンベは、都内の動物園に勤務する「大山さん」の家に居候することになり、そこで悪戯好きな2人の少年、「三太郎」と「ベンケイ」と出会います。この出会いをきっかけに、「ゴンベ・三太郎・ベンケイ」という悪ガキ3人組が誕生し、様々な騒動を巻き起こします。

テレビアニメ版

登場人物

ゴンベ - 山本圭子
三太郎 - つかせのりこ
ベンケイ - 沢田和子
モンコ - 川浪葉子
フーコ - 三田ゆう子
フーコのおじいちゃん - 石井敏郎
フーコのおばあちゃん - 川路夏子
お竹どん - 丸山裕子
和尚 - 大山高男
お母さん - 浅井淑子
お父さん - 沢木郁也

スタッフ

原作：園山俊二
プロデューサー：江津兵太（東京12チャンネル）
チーフディレクター：光延博愛、近藤英輔
美術監督：半藤克美
撮影監督：金子仁
音響監督：山崎あきら
効果：片岡陽三
編集：岡安肇
音楽：広瀬健次郎、甲斐正人
制作担当：茂垣弘道（土田プロダクション）
録音：セントラル録音
現像：東京現像所
脚本：いずみ行夫、一色日出夫、五武冬史、松元力
絵コンテ、担当演出：近藤英輔、吉田健次郎、福原悠一、石黒昇、光延博愛、小華和ためお、菊田武勝、堀口忠彦、秦泉寺博、石崎すすむ、鈴木一郎、渋谷哲夫、又野龍也、やすみ哲夫 他
キャラクター設定、作画監督：金沢比呂司
製作協力：土田プロダクション
製作著作：東京12チャンネル（現：テレビ東京）

主題歌

オープニングテーマ
「がんばれゴンベ」
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - こおろぎ'73
エンディングテーマ
「イタズラ3人組」
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - こおろぎ'73

30分番組時代には、中間挿入歌として『だいすきなおかあさん』（作詞・作曲・歌：主題歌と同一）がありました。

レーベルは日本コロムビアです。

放送局

東京12チャンネル（現：テレビ東京、制作局）
北海道文化放送
山形テレビ
福島テレビ
新潟総合テレビ
富山テレビ
中京テレビ
福岡放送

関連事項

畑正憲の著作『ムツゴロウの馬読本』には、「園山さんのゴンベ」というタイトルの、牡の道産馬「ゴンベ号」に関する作品が収録されています。馬の名前は『がんばれゴンベ』に由来しており、自然を愛する園山俊二が北海道を訪れた際、和種馬を残そうとする畑の決意に賛同し、種馬購入資金を渡したというエピソードが語られています。

作者の出身地である島根県松江市には、「ゴンベの里」というモニュメントが設置されています。

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