きな粉

きな粉とは

きな粉は、大豆を炒って皮をむき、粉状にしたものです。加熱することで大豆特有の臭みがなくなり、香ばしい風味が生まれます。名前の由来は「黄なる粉」からきており、一般的には黄褐色をしていますが、原料となる大豆の種類によって色味が異なります。例えば、黄大豆を原料としたものは黄褐色、青大豆を原料としたものは淡緑色をしており、後者は「青きな粉」や「うぐいすきな粉」とも呼ばれています。

きな粉の利用

きな粉は、その風味と栄養価から、様々な食品に利用されています。主なものとしては、以下のようなものがあります。

餅: きな粉をまぶして食べるのが一般的で、特に安倍川もちやきなこ餅は定番です。
和菓子: わらびもち、ぼたもち、葛餅、鶯餅、桔梗信玄餅、二軒茶屋餅など、多くの和菓子の材料として使われています。
* その他: 州浜やきなこねじりといった、きな粉をそのまま使った和菓子もあります。また、牛乳や豆乳に混ぜて飲んだり、アイスクリームの原料として用いられることもあります。ご飯に砂糖と混ぜてふりかけのように使う地域もあります。

きな粉の栄養

きな粉は、良質な植物性タンパク質を豊富に含んでいます。また、大豆オリゴ糖は善玉菌を増やし、食物繊維は便秘解消に役立ちます。粉にすることで消化も良くなり、大豆の栄養素を効率的に摂取できます。さらに、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラルも豊富です。

近年では、健康志向の高まりから、きな粉は健康[[食品]]としても注目されています。特に黒豆から作られたきな粉は、抗酸化作用のあるアントシアニンを含んでいるため人気があります。ただし、アントシアニンに生活習慣病の予防効果があるとされる点については、医学的な根拠はまだ確立されていません。

その他

きな粉には、黒ごまや抹茶などを配合した様々な種類が販売されています。また、大豆は飼料としても用いられますが、きな粉は脱脂せずに加工するため、高カロリーで嗜好性も高いことから、子ブタや子ウシの飼料としても利用されます。

きな粉の作り方

農林水産省のウェブサイトでは、きな粉の作り方について情報が公開されています。詳細については、そちらをご参照ください。
きな粉（こ）の作り方をおしえてください。 - 農林水産省

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