この二人に幸あれ

映画『この二人に幸あれ』

1957年（昭和32年）2月19日に公開された『この二人に幸あれ』は、東宝が製作・配給した日本の映画作品です。モノクロ、スタンダード形式で、同時上映は『山と川のある町』でした。

概要

本作は、ごく普通のサラリーマンとOLの、ごく平凡な結婚生活をテーマにした作品です。日常の中で繰り広げられる小さな幸せや、夫婦の絆を丁寧に描いています。監督は、特撮映画で知られる本多猪四郎が務め、彼の演出によって、物語は温かく、そしてユーモラスに彩られています。

あらすじ

物語は、平凡なサラリーマン若尾久夫と、同じくOLの清水雅子の結婚生活を中心に展開します。二人の生活は、決して華やかではありませんが、お互いを思いやり、支え合いながら、日々の小さな幸せを積み重ねていきます。しかし、結婚生活には様々な出来事が起こり、二人はそれらに向き合い、乗り越えていかなければなりません。この物語は、そんな二人の、温かくも力強い夫婦の姿を描いています。

キャスト

若尾久夫：小泉博
清水雅子：白川由美
丸山千津子：津島恵子
丸山俊夫：三船敏郎
大越：藤原釜足
大越ふさ（大越の妻）：清川玉枝
西垣支店長：笈川武夫
小杉課長：如月寛多
今井愛子：小泉澄子
大木：藤木悠
中島：田島義文
若尾の母：英百合子
雅子の母：夏川静江
雅子の父：志村喬

実力派俳優たちが、それぞれの個性を活かして、物語に深みを与えています。

スタッフ

製作：堀江史朗
脚本：松山善三
音楽：中田喜直
撮影：小泉一
美術：北辰雄
録音：保坂有明
照明：横井総一
助監督：清水勝弥
製作担当者：角田健一郎
スチール：荒木五一
監督：本多猪四郎

各分野のプロフェッショナルたちが、それぞれの才能を発揮し、作品を支えています。

作品の魅力

『この二人に幸あれ』は、派手な演出やドラマチックな展開があるわけではありませんが、その分、日常の何気ない出来事の中に、人生の喜びや悲しみが詰まっていることを教えてくれます。夫婦の愛情、家族の温かさ、そして、人と人とのつながりの大切さを、改めて感じることができる作品です。

関連情報

参考文献：竹内博 編『本多猪四郎全仕事』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2000年5月1日。ISBN 4-257-03592-7。
外部リンク：
この二人に幸あれ - allcinema
この二人に幸あれ - KINENOTE
Kono futari ni sachi are - IMDb（英語）

この映画は、公開から長い年月が経った今でも、多くの人々に愛され続けています。それは、この作品が描くテーマが、いつの時代にも普遍的なものであるからでしょう。

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