こんぴら温泉郷

こんぴら温泉郷：金刀比羅宮参道近くの新たな温泉街

こんぴら温泉郷は、香川県仲多度郡琴平町に位置する温泉街です。古くから金刀比羅宮の門前町として栄え、多くの参拝客で賑わってきたこの地は、近年、温泉という新たな魅力を加え、観光客を惹きつけています。

歴史：門前町から温泉郷へ

江戸時代より、金刀比羅宮への参拝客向けの宿場町として発展してきた琴平。しかし、時代の変化とともに、レジャーの多様化に伴い、宿泊需要の減少に直面しました。この状況を打破しようと、地元の事業者である近兼孝休氏が1997年、自らの土地で温泉掘削を試みました。その結果、新たな温泉源泉の獲得に成功し、近隣の宿泊施設にも供給することで、温泉街としての形成を推進しました。

その後、毎年1月には「こんぴら温泉まつり」を開催するなど、温泉街の活性化に積極的に取り組んでいます。2007年には、琴平町が町有地で新たな源泉の掘削を行い、成功を収めました。これにより、複数の源泉から温泉が供給されるようになり、宿泊施設によって異なる泉質を楽しむことができるようになりました。現在では、町営と私営の源泉、合計2つの源泉から温泉が供給されています。いずれの源泉も自噴ではなく、ポンプで汲み上げられています。

温泉の特徴：多様な泉質

こんぴら温泉郷の泉質は、施設によって異なります。ナトリウム・カルシウム－塩化物泉が中心ですが、一部の施設ではナトリウム－塩化物泉、あるいは含食塩重炭酸土類泉を楽しむことができます。それぞれの泉質の違いを肌で感じながら、温泉街ならではの多様な体験が可能です。

温泉街の構成

温泉街は、金倉川河畔から金刀比羅宮参道周辺に広がり、12軒以上の宿泊施設が温泉を備えています。これらの施設は、それぞれ異なる魅力とサービスを提供しており、様々なニーズに対応しています。金刀比羅宮へのアクセスも抜群で、参拝と温泉を同時に楽しめる利便性も魅力の一つです。

アクセス：抜群の交通アクセス

こんぴら温泉郷へのアクセスは非常に便利です。JR四国土讃線と高松琴平電気鉄道琴平線の琴平駅からは徒歩ですぐの距離にあり、電車でのアクセスが容易です。また、高松自動車道善通寺ICからも約4kmと、車でのアクセスも良好です。

まとめ：歴史と自然が調和した温泉郷

こんぴら温泉郷は、歴史深い門前町としての伝統と、現代的な温泉街としての魅力を兼ね備えた場所です。金刀比羅宮への参拝と、多様な泉質の温泉を堪能できる、魅力あふれる観光地となっています。周辺には琴平花壇などの観光スポットもあり、1日を通して楽しめる滞在が可能です。ぜひ、こんぴら温泉郷を訪れて、歴史と自然に癒されてみてはいかがでしょうか。

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