さぬきエクスプレス八幡浜

さぬきエクスプレス八幡浜について

概要

さぬきエクスプレス八幡浜（さぬきエクスプレス　やわたはま）は、香川県高松市や丸亀市、善通寺市、観音寺市と、愛媛県内子町、大洲市、八幡浜市を結ぶ昼行高速バスの路線でした。この路線は、伊予鉄南予バスと四国高速バスによって運行されており、全ての便は予約が必要な定員制でした。高速バスは車内が自由席であることが特徴でしたが、2010年3月31日をもって運行が終了しました。

運行会社と便数

この路線は、伊予鉄南予バスと四国高速バスの2社が共同で運行していました。日に3往復の便が設定されており、各社はそれぞれ1.5往復を担当していました。

停留所

以下が、さぬきエクスプレス八幡浜の主な停留所です：

• - JR高松駅
• - 県庁通り
• - 栗林公園前
• - ゆめタウン高松
• - 高松中央インターBT
• - 高速丸亀
• - 善通寺インターBT
• - 内子
• - 東大洲
• - 大洲駅前
• - 大洲本町
• - 大洲営業所
• - 八幡浜
• - 八幡浜港

なお、停留所間での相互乗降はできませんでした。

車内設備

さぬきエクスプレスでは、最新のハイデッカー車が使用されており、以下のような設備が整っていました：

• - 4列リクライニングシート
• - トイレ
• - フットレスト
• - 座席間のアームレスト

これにより、快適な移動が実現されていました。

沿革

さぬきエクスプレス八幡浜の運行は、2007年11月15日に四国運輸局長の認可を受け、12月10日から開始されました。初めは1日5往復の運行が行われましたが、2008年7月には八幡浜側の始終点が変更され、全便が八幡浜港への接続を強化するダイヤに改訂されました。その後、便数が減少し、最終的に2010年4月1日には路線が廃止されました。

路線の特徴

この路線は、高松と八幡浜を結ぶ重要な交通手段であり、特に「ゆめタウン高松」や「高松中央インターBT」などの場所でのパークアンドバスライド利用が可能でした。また、さらなる特徴として、愛媛県外の定期路線バスとして唯一であったこと、そして四国島内対象の高速バスではJR四国バスと共同運行しない唯一の路線であった点が挙げられます。

ただし、利用者数は期待に反して低迷し、八幡浜港へ始発・終点を移動し、フェリーとの接続を強調する努力がありました。それでも利用者の増加にはつながらず、結局廃止に至りました。

高速バス+フェリーセットきっぷ

この路線では、高松と八幡浜港間の高速バスと、八幡浜港から臼杵港・別府港間のフェリーを組み合わせた「高速バス+フェリーセットきっぷ」が販売されていました。初めは高松側のみの取り扱いでしたが、後にはフェリー会社でも購入可能になり、利便性が向上しました。

このきっぷは、伊予鉄南予バスの営業所や旅行会社、コンビニで購入でき、電話・インターネットでの予約も受け付けていました。席数が限られていた関係上、当日のバス乗車時に支払いも可能でしたが、いくつかの制限もありました。

結論

さぬきエクスプレス八幡浜は、その独自の特徴と初の試みがあった路線でしたが、最終的には利用者数が不足し、運行を終了する運命を辿りました。地域交通の変遷において、多くの課題を示す重要な事例といえるでしょう。

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