しまんりょ小路

しまんりょ小路は、長野市街地のほぼ中心、問御所町から中央通り（善光寺表参道）を南に分かれ、南千歳町へと続く全長約200メートルの小路です。この小路は長野市道長野西175号線として整備されています。

しまんりょ小路の由来

小路の名前の由来は、中央通りから分かれる場所にあった黄梅山裁松院という寺院にあります。かつて、この場所には裾花川が乱流しており、その中州に裁松院がありました。この場所は「島の寮」と呼ばれており、それが転じて「しまんりょ」となったとされています。裁松院の北側を流れていた流れは南八幡川として、南側の流れは社堰として現在も暗渠として残っており、特に社堰はしまんりょ小路の下を一部流れています。

歴史

しまんりょ小路は、かつては栗田と善光寺を結ぶ栗田街道の一部として利用されていました。しかし、明治時代に信越本線や錦町通りが開通し、さらに昭和40〜50年代の長野駅周辺第一土地区画整理事業によって、錦町通り以南は分断されました。長野市は全国でも珍しい門前町であり、大きな戦災や火災にも遭わなかったため、画一的な町割りがなされませんでした。そのため、市街地には毛細血管のように細い路地や水路が多く残っています。2004年には、長野市と長野工業高等専門学校が共同で、これらの小路や水路を活かしたまちづくりを提唱し、2008年には全国路地サミットの会場にもなりました。

周辺の状況

しまんりょ小路は、長野駅善光寺口から約300mの場所に位置し、周辺は千歳町や錦町といった繁華街に囲まれています。特に小路の南側（錦町通り側）には、小規模な飲食店が密集しています。小路の東側には駐車場や駐輪場を併設した「平和ぽえむ街」があり、徒歩以外でのアクセスも比較的容易です。1987年に開業したこの「平和ぽえむ街」の地下には、かつてディスコ「マハラジャ長野店」があり、賑わいを見せていました。小路を北に進むにつれて、西側を並走する中央通りに近づくため、中央通り沿いの雑居ビルの裏口に面することになり、小路から見える店舗は少なくなっていきます。小路の名の由来となった裁松院が右手に見えてくると、もんぜんぷら座やホテルJALシティ長野の前で中央通りと交わり、終点となります。

しまんりょ小路の全線は石畳風のインターロッキング舗装がされており、朝の時間帯は歩行者専用道路となっています。

交差する通り

南千歳町交差点（南千歳町）
錦町通り（長野県道34号長野菅平線）
千歳町通り
問御所町
中央通り（善光寺表参道）

外部リンク

長野駅前商店会
* 長野しまんりょ会

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