しろつく

『しろつく』は、株式会社ケイブが開発・運営していた、都市経営シミュレーションゲームです。ミニスケープ（箱庭ゲーム）というジャンルに属し、位置情報ゲームとしての側面も持っていました。

ゲーム概要

プレイヤーは戦国時代の城主となり、城下町を運営し、発展させていくことを目的とします。2010年2月に携帯電話ゲームとしてモバゲータウンで配信が開始され、その後GREE、Yahoo!モバゲー、mixiとプラットフォームを拡大しました。2011年5月には、参加者が300万人を突破するほどの人気を博しました。

また、2011年10月には、世界をテーマにした姉妹作『くにつく』がGREEで配信されました。企画・ディレクション・プロデュースは古川雄樹氏、メインプログラマーは黒澤幸生氏が担当しました。

サービスは2017年4月28日に終了しましたが、7年2ヶ月という長期間にわたり多くのプレイヤーに楽しまれました。

ゲームの流れと特徴

プレイヤーは、城下の土地に建物を建築し、人口、商業、生産の3要素からなる国力を高めていきます。単に国力を成長させるだけでなく、建物の配置や彩りなどを工夫することで、プレイヤー独自の城を他のプレイヤーに見せる楽しみも用意されていました。この見せる要素をモチベーションとするためのコンテストも開催されていました。また、ゲーム中で入手した武将カードを使って合戦や山賊討伐、探索などのコンテンツも楽しむことができました。

位置情報システム

本作の大きな特徴は、GPS機能による位置登録システムです。プレイヤーは現実世界で移動することで収入を得たり、位置登録した場所に対応する手形や特産品、それに関連する建物を獲得できました。このシステムにより、実際に出かけることで新たな発見があるというコンセプトから、「おでかけが楽しくなる」というサブタイトルが付けられていました。ゲーム内のイベントやキャンペーンも、実際に各地を訪問して位置登録を行うものが多く、フルコンプリートには本土だけでなく島嶼などにも訪れる必要があり、難易度は非常に高かったです。

盟友システム

ゲーム内では、他のプレイヤーと「盟友」になることができます。盟友が建築可能な位置情報建物は、プレイヤー自身が建築できない場所でも解禁されるため、協力プレイも楽しめました。

受賞歴

• - GREE Platform Award 2010 特別賞

関連書籍

• - 『しろつく公式ガイドブック』PHP研究所
• - 『しろつく公式ファンブック』CAVE CO., LTD.
• - 『しろつく公式グッズ完全ガイド』シンコーミュージック・エンタテイメント
• - 『マジキュー4コマ しろつく』エンターブレイン
• - 『しろつく 姫奈のゆるゆる漫遊記』集英社スーパーダッシュ文庫

TCG

• - 『しろCA カードゲームシリーズ 第2弾しろつく』ケイブ発売

関連項目

• - くにつく: 本作の姉妹ゲーム。世界を舞台にした国づくりを目的としたソーシャルゲーム。
• - しろつく大戦: 本作のPCバージョン。現在は経営停止中。
• - ニッポン城めぐり: 株式会社ユーエム・サクシードが運営する位置情報ゲーム。

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