ミニスケープ

ミニスケープは、コンピュータゲームにおけるジャンルの一つで、日本ではシミュレーションゲームの一種として扱われることが多いですが、欧米では独立したジャンルとして認識されています。英語では「construction and management simulation (CMS)」とも呼ばれ、日本では「箱庭ゲーム」という名称で親しまれています。

ミニスケープの概要

ミニスケープの主な特徴は、限定された環境を舞台とし、リアルタイムでゲームが進行することです。プレイヤーはゲーム内の環境を操作することで、キャラクターたちが自律的に行動し、状況が変化していきます。多くのゲームでは、町や遊戯施設、会社、都市、島など、比較的小規模な範囲での経営や育成を楽しむことができます。画面上では、キャラクターたちが生活しているかのように動き回る様子が描かれ、その小さな情景を楽しむことから「ミニスケープ」と呼ばれています。

ミニスケープには、大きく分けて二つの種類があります。

1. 純粋な経営・育成ゲーム:
プレイヤーが会社を経営し、町の経済に影響を与えて発展させていくタイプのゲームです。

2. リアルタイムストラテジー要素のあるゲーム:
村や植民地を建設・経営する過程で、武器生産などを行い、敵勢力と戦う要素が含まれるゲームです。

また、少数ながら、プレイヤーがほとんど介入せず、キャラクターの動きを観賞することを目的とした景観ソフト的なゲームも存在します。

主なミニスケープゲーム

以下に、ミニスケープゲームの代表的な作品を、ゲーム関係サイトなどでの分類に基づいて紹介します。

経営・育成ミニスケープ

『あつまれ!ピニャータ』
『A列車で行こう』シリーズ
『キャピタリズム』シリーズ
『火星計画』シリーズ（工画堂スタジオ）
『ザ・コンビニ』シリーズ
『ザ・タワー』シリーズ
『シティー ライフ』シリーズ
『シティーズ・イン・モーション』シリーズ
『シティーズXL』シリーズ
『シムシティ』シリーズ
『シムトランス』
『シムピープル』シリーズ
『Cities: Skylines』
『テーマパーク』シリーズ
『トロピコ』シリーズ
『インダストリージャイアント』シリーズ
『フレイトタイクーン』
『レイルロードタイクーン』シリーズ
『トランスポートタイクーン』シリーズ
『ローラーコースタータイクーン』シリーズ
『しろつく』

※「タイクーン」は経営シミュレーションゲーム一般に用いられる名称であり、シリーズ名ではありません。

リアルタイムストラテジー要素のあるミニスケープ

『ザ・セトラーズ』シリーズ
『ストロングホールド』シリーズ
『ブラック&ホワイト』シリーズ
『メディーバル ローズ 〜中世都市建国〜』
『ダンジョンキーパー』シリーズ
『Anno』(創世記)シリーズ
Impression Games建国シミュレーションゲームシリーズ（『シーザー』シリーズ、『クレオパトラ』、『皇帝』など）
エジプト建国シミュレーションシリーズ
『ゼウス:マスター オブ オリンポス』
『ポピュラス』シリーズ

工場建設・運営シミュレーション

『Factorio』
『Dyson sphere program』

その他（景観ソフトなど）要素のあるミニスケープ

『牧場物語』シリーズ
『どうぶつの森』シリーズ
『ひつじ村』シリーズ（株式会社サクセス）
『アクアゾーン』（AQUAZONE）
『パチプロ風雲録』

関連事項

ゴッドゲーム（ミニスケープと境界が曖昧な類似ジャンル）
育成シミュレーションゲーム

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