たまにはキンゴロー

たまにはキンゴロー

1992年にフジテレビで放送された『たまにはキンゴロー』は、通称「たまキン」として知られる深夜のお笑い番組です。この番組は4月2日から9月22日まで、毎週火曜日の1:10から1:40までの時間帯に放送されていました。

番組の概要

『たまにはキンゴロー』は、高田文夫が司会を務めていました。彼は当時、同局で放送されていた『北野ファンクラブ』の仕掛け人でもあり、この番組の演出・編集スタッフも共通していました。番組は、芸人に「○○王」というタイトルをつけてスポットをあて、さまざまな企画を展開しました。出演者には、浅草キッドをはじめとする多くの人気芸人や、立川ボーイズ（立川談春・立川志らく）、春風亭昇太、江頭2:50、松村邦洋など、多彩な顔ぶれが揃いました。

1992年の3月には、番組がレギュラー化される前の特別番組として原宿クエストホールで「たまキン旗揚げライブ」が開催され、若手からベテランまで多数の芸人が出演しました。番組のタイトルロゴには、ナンシー関が制作した柳家金語楼の似顔絵が使われ、オープニングテーマにはユニコーンの「東京ブギウギ」、エンディングテーマにはKAZZ（川上和之）の「夏の扉」が起用されました。

主なコーナー

番組の人気コーナーには以下のようなものがありました。

芸人ニュース

このコーナーでは、福井謙二が芸人の近況をニュース形式で紹介し、出演者がそれに対してコメントを寄せるものでした。セットは布団が模したデザインになっていて、カメラから見るとまるで寝ているかのように見える工夫がされていました。

林家ペーの日めくりカレンダー

林家ペーが各界の著名人の誕生日を答える挑戦をする企画で、高田がランダムに選んだ日に生まれた有名人について彼の記憶力を試しました。この企画は、後の番組『夜鳴き弁天』でも引き続き行われました。

芸人特集

このコーナーでは毎回テーマが設定され、特定の芸人にスポットを当てました。江頭2:50の「酒乱王」、春風亭昇太の「昇進王」などのテーマがあり、数多くの特集が組まれました。特に、着目された芸人たちのエピソードやコントが紹介され、観客を楽しませました。

番組の終焉とその後

『たまにはキンゴロー』は1992年に放送が終了しましたが、その後も同じスタッフが携わった『夜鳴き弁天』や『ピロピロ』といった後続番組が制作されるなど、影響力を残しました。この番組は、独自のスタイルで新しい風を吹き込み、次世代の芸人たちにも大きな影響を与えることとなりました。

関連書籍

『たまにはキンゴロー』に関連する書籍も発表され、番組の中での芸人たちの活動や彼らのコント、漫才についての考察が盛り込まれています。特に、ブレイク前の芸人たちやその詳細なシナリオなどが紹介されており、ファンにとっては貴重な資料といえるでしょう。

このように、『たまにはキンゴロー』は当時の日本のお笑いシーンにおいて重要な位置を占めており、多くの名場面や影響を後世に残しました。

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