立川ボーイズ

立川ボーイズと平成立川ボーイズの概要

立川ボーイズは、落語立川流に属する若手落語家たちによって結成されたユニットです。このグループは1990年代と2010年代にそれぞれ異なるメンバーで活動を展開しました。そのため、立川ボーイズの歴史は二つの時代に分かれていると言えます。

1990年代の立川ボーイズ

最初の立川ボーイズは1990年代に誕生しました。当時のメンバーには、立川談春、立川志らく、そして朝寝坊のらく（後に脱退して廃業）などがいました。彼らは「ヨタロー」や「たまにはキンゴロー」、「夜鳴き弁天」、「アンモナイト」といった多彩な舞台に出ていました。「ボーイズ」という名称は、立川談志を起点にした言葉遊びから来ており、「談志」→「だんし」→「BOY(S)」の変遷を表現しています。

立川ボーイズは、落語会を定期的に開催し、その中ではコントも取り入れたパフォーマンスを行いました。特に、談春と志らくのコンビは「高田文夫杯OWARAIゴールドラッシュ」という大会で、浅草キッドを抑えて年間グランドチャンピオンを獲得するなど、その活躍は目を見張るものでした。

しかし、メンバーそれぞれが人気を博し、個々の活動が活発化するとともに、談春が真打昇進後に事務所から独立したこともあって、立川ボーイズの活動は自然と消えていきました。ユニット活動が終了した後、談春と志らくの間には不仲説が流れたものの、2023年には互いの誤解を否定しました。

それ以降も彼らが共演する機会はほぼありませんが、2024年6月に落語立川流が一般社団法人化されるのを受けて、談春と志らくはそれぞれ副代表に就任しました。

2010年代の平成立川ボーイズ

次に、2010年に結成された「平成立川ボーイズ」について触れましょう。これは、立川志らくの弟子である立川志ららと立川こしらの二名から構成されたユニットです。彼らは「平成立川ボーイズのオールナイトニッポンR」というラジオ番組のパーソナリティも担当しました。

平成立川ボーイズは、急遽結成されたコンビで、実はその前に「カラッペタンズ」という漫才コンビとして活動していた経歴があります。他にも、二人は『進め！電波少年』や『爆笑オンエアバトル』の前説なども担当し、幅広いジャンルでのパフォーマンスが評価されました。

しかし、平成立川ボーイズは2011年3月29日に放送された「はんにゃのオールナイトニッポン」の最終回において、解散を宣言しました。その後、2020年からは立川こしら伝統組チャンネルで「Hallo中堅 志らら×こしら」というフリートーク番組を開始しましたが、この新しいプロジェクトでは立川ボーイズやカラッペタンズとしての名前は使用されていません。

結論

立川ボーイズと平成立川ボーイズは、異なる時代に活躍した落語家たちによるユニットであり、それぞれの特色や背景があります。彼らのユニークな歴史は、日本の落語界において重要な一部を形成しているといえるでしょう。

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