ちょっとマイウェイ

ちょっとマイウェイ

『ちょっとマイウェイ』は、1979年10月13日から1980年3月29日まで、日本テレビ系列の「グランド劇場」枠で毎週土曜日21時から21時54分に放送されたテレビ[[ドラマ]]です。全25話で、1話完結型のコメディドラマとして人気を博しました。主演は桃井かおり。

概要

舞台は南代官山にある洋食レストラン「ひまわり亭」。浅井三姉妹が経営するこの店を舞台に、巻き起こる様々な騒動を描いています。出演者たちの軽妙な掛け合い、特に桃井かおり演じる主人公の男勝りなセリフ回しが、当時の視聴者の間で大きな話題となりました。

新人グループだったパル（PAL）が歌う主題歌「夜明けのマイウェイ」も大ヒット。オリコンベストテン入りを果たし、ドラマを彩りました。劇中では、挿入歌として計9曲ものパルの楽曲が使用されています。長年のファンによる熱心な要望が実り、2006年には初のDVD化が実現しました。

オープニング映像には、漫画家の倉多江美によるイラストが使用され、倉多作品でおなじみのキャラクター「ゴミドリくん」も登場。遊び心あふれる演出が楽しめます。ちなみに、オープニングは第5話から一部変更が加えられています。

放送当時、日本テレビ系列局が少ない地域では、他の系列局での同時ネットや遅れネットで放送されていました。例えば、フジテレビ系列の沖縄テレビでは、日曜22:30-23:24に15日遅れで放送。TBS系列の放送局でも放送されました。

あらすじ

物語の舞台は、放送当時の現代（1979年）の代官山。浅井三姉妹が経営する老舗の洋食レストラン「ひまわり亭」は、近隣に大手レストランチェーンが出店した影響で、経営危機に瀕していました。コックやウェイトレスが引き抜かれ、廃業も検討される中、実質的な店長である三女の浅井なつみ（桃井かおり）は、新たなスタッフを募集します。

集まったのは、腕は確かだが一癖も二癖もあるメンバーばかり。シングルファザーで気性の荒い堀田康吉（緒形拳）がチーフコックとして、奥様料理にこだわる伸江の夫の弟・大石常夫（赤塚真人）がコックとして、バカップルの米沢誠（秋野太作）と牧野真弓（岸本加世子）がそれぞれコックとウェイトレスとして加わります。さらに、唯一残ったやる気のないウェイトレス・野村和子（左時枝）も加わり、個性豊かな面々が揃いました。

加えて、天然でおっちょこちょいな長女・浅井朋子（八千草薫）、なつみに片思いをして何かとちょっかいを出すケツニ（峰竜太）、ひまわり亭に融資している信用金庫勤務の常夫の弟・大石満（神田正輝）、なつみの親友で同居人の川村カツ子（研ナオコ）なども加わり、店内はいつも騒がしい状態。なつみは「ひまわり亭」の再建に奔走しますが、今回も結局赤字となってしまうのでしょうか…。

キャスト

浅井なつみ：桃井かおり
川村カツ子：研ナオコ
堀田康吉：緒形拳
浅井朋子：八千草薫
大石伸江：結城美栄子
大石定夫：犬塚弘
大石常夫：赤塚真人
大石満：神田正輝
米沢誠：秋野太作
牧野真弓：岸本加世子
野村和子：左時枝
前橋一男（ケツニ）：峰竜太
堀田タカシ：熊谷康二
大石久美子：牛崎照美
森本：高橋長英

スタッフ

チーフ・プロデューサー：溝口至
プロデューサー：清水欣也
脚本：鎌田敏夫、那須真知子、鴨居達比古、金子成人、猪又研吾、柏倉敏之、清水邦夫、他
演出：吉野洋、池田義一、雨宮望
音楽：荒木一郎
イラスト：倉多江美
アニメ：木下蓮三
料理指導：石鍋裕
製作：日本テレビ

主題歌

「夜明けのマイウェイ」パル

エピソード

日本テレビの「番組対抗かくし芸大会」で、「ひまわり亭」のセットの舞台裏が紹介され、劇中に登場する電車の正体は、パンタグラフのみを台車に乗せた大道具であることが明かされました。
安倍なつみの名前は、彼女の母親がこのドラマのファンであったことから、主人公・浅井なつみにちなんで名付けられました。
爆笑問題の二人は、このドラマのファンであり、日大在学中に太田光の妻となる松永光代にその話ををしたところ、「私、その番組に出てた」と言われ、驚いたそうです。
* 神田正輝とプロデューサーの清水欣也は、後にドラマ『恋はハイホー!』で再びタッグを組んでいます。

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