つくばショッピングセンターASSE

つくばショッピングセンターASSEの歴史

つくばショッピングセンターASSE（アッセ）は、1995年に茨城県つくば市にオープンした複合商業施設でした。その運営は地元のつくば商業開発株式会社によるもので、キャッチフレーズは「毎日楽しい、毎日ベンリ」でした。ASSEはつくば市発足後、初めての商業施設であり、地域にとって重要な存在でした。

施設の概要

ASSEは南部の筑波研究学園都市近くに位置し、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの最寄り駅から約2.5km、国道354号に接する立地でした。駐車場は1,500台分用意されており、A棟と別棟の2つの建物で構成されていました。地元の商業ニーズに合わせた店舗展開を行っており、核店舗にはカスミ（食品スーパー）と高喜（衣料品店）がありました。

開業と全盛期

開業当初、ASSEは地域主導型ショッピングセンターの中で際立った存在であり、他にも土浦市や稲敷市にいくつかのショッピングセンターが開業していました。ASSEは特に地元のカスミと高喜を核店舗に据え、顧客に必要な商品が手に入る環境を整えていました。また、ASSEには「ASSE市場」という食料品が揃ったエリアがあり、常に多くの人で賑わいを見せていました。休日にはキャラクターショーやお笑いイベントも開催され、地域のコミュニティにも大きな影響を与えていました。

衰退とリニューアルの試み

しかし、2002年に高喜が経営破綻し、撤退したことが大きな転機となりました。また、つくばエクスプレスの開業や周辺に新たに開業した大型店舗の影響で、ASSEは次第に影響力を失っていきました。2011年には東日本大震災が発生し、施設にも損害が及びました。後のリニューアル計画も進捗が遅れ、多くのテナントが撤退する事態に至りました。

完全閉鎖と跡地の計画

2021年にはA棟の営業が停止し、その後解体工事が始まりました。これにより、つくばショッピングセンターASSEは26年の歴史に終止符を打つこととなりました。その跡地にはアルフレッサがログセンターを建設する計画を発表し、2022年に着工、2024年にその完成を予定しています。

施設の構成と店舗

ASSEのA棟は全3階建てで、食品市場やレストラン、専門店などが入っていました。フードコートやちびっこ広場も設けられ、多くの家族連れに親しまれていました。1階にはフードマーケットのカスミやCoCo壱番屋などがありました。別棟にはケーヨーデイツーが入居しており、2021年に閉店しました。ASSEには様々なテナントが存在しており、かつては多くの人々を惹きつけていましたが、時の流れとともにその姿を変えていきました。

アクセスと地域貢献

ASSEは交通の便が良い立地にありました。つくばエクスプレスのみにとどまらず、車でのアクセスも容易でした。周辺地域との連携やイベントの開催を通じて地域貢献にも力を入れていましたが、時代の変遷とともにその役割は縮小し、最終的には完全に閉鎖されることとなりました。ASSEの物語は、地域に根ざした商業施設の様相と、時代に適応することの難しさを教えてくれます。

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