つくタク

つくタクについて

つくタクは、茨城県つくば市が運行計画し、15の事業者が運行業務を行う乗合タクシーです。公共交通機関としての役割を担い、市民の移動手段をサポートしています。

運行概要

つくタクは、乗降ポイント固定型（セミデマンド方式）を採用しています。これは、特定の路線や時刻表を持たず、あらかじめ定められた乗降場所の間で、利用者の予約に応じて運行経路や時刻を柔軟に設定する方式です。運行時間は平日の9時から17時までで、土日祝日は運休となります。

市内は5つの地区（筑波地区、桜地区、谷田部地区、茎崎地区、大穂・豊里地区）に分けられており、原則として各地区内のみで運行されます。ただし、一部の乗降場は共通ポイントとして、地区をまたいでの利用が可能です。

利用方法

利用にあたっては、まず電話またはFAXで予約を行います。予約した時間までに乗車場所へ行き、到着した車両に乗車します。他の利用者と乗り合いながら目的地へ向かい、予約した降車場所で降車します。

運賃は、2022年10月までは現金での支払いができず、事前に購入した専用の利用券が必要でしたが、現在は現金での支払いも可能です。

また、事前に自宅利用登録を行うことで、自宅前からつくタクを利用することもできます。登録には、つくば市役所で配布されている書類に必要事項を記入し、つくば市商工会へ直接申し込むか郵送する必要があります（いずれも手数料が必要）。

沿革

2011年4月1日：運行開始。
2012年4月：共通ポイントを増設。筑波・桜・谷田部地区への応援配車体制を確立。
2013年3月、4月：イオンモールつくば開店に伴い、乗降場所を増設、茎崎地区からの共通ポイント化。
2013年6月1日：大穂地区と豊里地区を統合。旧豊里地区の車両1台を谷田部地区に配置換え。
2014年4月1日：中心地区の7か所の乗降場を共通ポイント化。つくタク車内での利用券の販売を開始。
2022年10月3日：現金での支払いに対応開始。利用券の販売は、取扱店では2023年2月28日、つくタク車内では同年3月31日をもって終了（利用券は同年4月1日以降も利用可能）。

利用可能な範囲

原則として同一地区内での利用となりますが、以下の7つの乗降場は共通ポイントと呼ばれ、市内全域から利用可能です。

D33 クレオ前（桜地区）
D67 つくばセンター（つくば駅）（桜地区）
D69 筑波大学病院前（桜地区）
D71 筑波メディカルセンター前（桜地区）
E6 イーアスつくば（谷田部地区）
E65 研究学園駅（谷田部地区）
E112 つくば市役所（谷田部地区）

また、各地区ごとに、他地区の特定の乗降場と300円で乗り入れ可能な場所も定められています。

筑波地区：いちはら病院、大穂窓口センター、筑波記念病院、吉沼（大穂・豊里地区）
大穂・豊里地区：つくばウェルネスパーク（筑波地区）
桜地区：五十塚（谷田部地区）
谷田部地区：筑波記念病院（大穂・豊里地区）
茎崎地区：アッセ入口、高野台中央、筑波学園病院、イオンモールつくば（谷田部地区）

中心地区について

桜地区および谷田部地区のうち、つくば駅周辺または研究学園駅周辺のエリアは中心地区と呼ばれていました。2014年3月までは中心地区内の全ての乗降場は、市内の全地区から行き来可能でしたが、2014年4月以降は7か所の乗降場が共通ポイントとなり、それ以外の乗降場は同一地区内のみの利用となりました。

運賃

同一地区内の利用は一律300円です。共通ポイントまでの利用は、桜地区・谷田部地区からは300円、その他の地区からは1300円です。逆の場合も同様です。

2022年10月より現金での支払いが可能になりましたが、それ以前は専用の利用券が必要でした。

利用券

利用券は、つくタク車内や市内の取扱店舗で購入できました。50円券と100円券の2種類があり、20枚綴りでの購入も可能でした。

運賃割引

小学生以下の小児、65歳以上の高齢者（つくば市高齢者運賃割引証が必要）、身体障害者手帳などを提示した場合は運賃が半額になります。

乗継割引

つくタクからつくバスか路線バスに乗り継ぐ場合、2つ目の交通手段の運賃が上限200円になります。ただし、つくタクは同一地区内利用のみが対象で、路線バスは市内利用のみが対象です。また、JRバス関東の路線は割引対象外となります。

利用には、1つ目の交通手段で降車時に乗継券を受け取る必要があります。

使用車両

セダンタイプとジャンボタクシー（ワンボックスカータイプ）の2種類の車両が使用されています。2012年12月時点での各地区の車両内訳は以下の通りです。

筑波地区：セダン型4台、ジャンボ型0台
大穂地区：セダン型2台、ジャンボ型1台
豊里地区：セダン型1台、ジャンボ型1台
桜地区：セダン型2台、ジャンボ型1台
谷田部地区：セダン型3台、ジャンボ型1台
茎崎地区：セダン型1台、ジャンボ型2台

1台あたりの定員は、セダン型が4人、ジャンボ型が9人（運転士を除く）です。

乗降場所

乗降場所の名称は、地名や近隣の施設名が使われています。つくバスや路線バスのバス停と同じ場所もありますが、一部位置が異なる場合もあります。また、地名に続けて施設名が括弧書きで記されていることもあります。

全ての乗降場所には、アルファベットと数字を組み合わせた番号が付与されています。アルファベットは地区を表し、数字は各地区内でおおむね五十音順に付与されています。

標識版は、つくバスのものに似ていますが、青紫色の部分がオレンジ色になっています。また、ロゴマークの「タ」の1画目と3画目が足跡になっているのが特徴です。

利用状況

2011年度：34,120人
2012年度：46,720人
2013年度：49,683人

運行事業者

（参考資料を参照）

脚注

（参考資料を参照）

関連項目

つくバス
日本の乗合タクシー運行事業者一覧

外部リンク

つくタク
つくば市つくバス・つくタクのご案内
つくば市公共交通活性化協議会
* つくタク利用券取扱店一覧 (PDF)

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