つのだたかし

つのだたかし - 日本のリュート奏者

基本情報

つのだたかし （本名：角田隆）は1946年3月30日生まれのリュート奏者で、出身地は福島県です。彼は漫画家のつのだじろうを兄に持ち、音楽家のつのだ☆ひろやベーシストの角田隆太といった実弟や実子を抱える音楽家の一族の中で活動しています。自らの音楽レーベル「ダウランド アンド カンパニイ」を持ち、この名前はルネサンス時代の作曲家ジョン・ダウランドに由来しています。

経歴と音楽活動

つのだは、兄の設立に関与したアニメ制作会社「スタジオゼロ」でアニメーターとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、リュート演奏への興味が高まり、ドイツのケルン音楽大学に留学し、ミヒャエル・シェファーにリュートを学びました。ルネサンスとバロック時代のリュート音楽を主に演奏する活動を行い、1984年には古楽器アンサンブル「タブラトゥーラ」を設立しました。

1990年には、女子パウロ会のプロデュースにより古楽アンサンブル「アンサンブル・エクレジア」を結成。以降、「アンサンブル・エクレジア」という名義で多数のアルバムを発表し、特に中世・ルネサンス期の宗教音楽を演奏しています。「エクレジア」という名はギリシア語で「教会」を意味し、その宗教音楽の側面を強調しています。また、同年から声楽家の波多野睦美と共にリュートソングデュオも組み、幅広い音楽活動を展開しています。

彼の活動はテレビにも進出し、1996年にはTBSのドキュメンタリー番組『いのちの響』に出演しました。さらに、1999年にはカゴメのパスタソース「アンナマンマ」のテレビCMに「シチリアーナ〜リュートのためのアリア〜」が起用され、その後、CD化されるなど、一般のリスナーにもアクセスできる音楽が注目を集めました。

ディスコグラフィー

つのだたかしは、多数のソロアルバムやデュオアルバムをリリースしています。彼の代表的なソロアルバムには、1989年の「リュート」、1999年の「シチリアーナ〜リュートのためのアリア〜」、2007年の「南に帰る」があります。また、波多野睦美とのデュオアルバムとして「悲しみよ とどまれ」（1992年）や「ルネサンス ポートレイト」（1999年）など、数多くの作品が存在します。

また、その他の声楽家とのコラボレーションによるアルバムも多く、さまざまなジャンルの音楽を取り入れつつリュートの魅力を広めています。彼の音楽は、古楽器の美しい音色と様々なアーティストとのコラボレーションによって、今も多くの人々に愛され続けています。

まとめ

つのだたかしはリュート奏者としての活動を通じて、古楽の世界を広め、次世代にその魅力を伝えることに情熱を注いでいます。彼の音楽は、ジャンルを超えた多くのアーティストとのコラボレーションによって、豊かな表現力を持ち続けています。

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