とーぶカード

とーぶカードは、かつて東武鉄道が発行していたプリペイドカードの名称です。自動券売機での乗車券購入を目的とした金券カードとして登場し、その役割を終えるまで、時代の変化とともに進化を遂げました。

歴史

とーぶカード

1988年6月1日、東武鉄道の自動券売機で乗車券を購入できる金券カードとして「とーぶカード」が発売されました。しかし、時代の流れとともに、その役割は変化し、現在は販売を終了しています。

SFとーぶカード

2000年10月14日、関東の私鉄・地下鉄で使用できるパスネットのサービス開始に伴い、パスネットおよび自動改札機に対応した「SFとーぶカード」が発売されました。このカードも、残念ながら現在は販売を終了しています。

PASMO導入と取扱終了

2007年3月18日、パスネット・バス共通カード導入事業者は、東日本旅客鉄道（JR東日本）の「Suica」と相互利用が可能なICカード「PASMO」のサービスを開始しました。これに先立ち、2006年11月30日をもってオリジナルデザインの「SFとーぶカード」の注文受付は終了しました。PASMOサービス開始後も、「SFとーぶカード」およびパスネット加盟各社局が発行する磁気カードは、しばらくの間そのまま利用可能でした。

しかし、PASMOの普及に伴い、2008年1月10日の終電をもってSFとーぶカードを含むパスネットカードの販売が、導入全社局で終了しました。さらに、2008年3月14日の終電をもって、パスネットカードは自動改札機での利用ができなくなりました。残額のあるカードについては、2008年3月15日以降、無手数料での払い戻しのほか、PASMOへの残額移行、自動券売機での切符の購入、自動精算機・有人改札での精算にて引き続き利用が可能でした。

SFの表記がない旧式のとーぶカードについても、上記と同様に払い戻しが行われました。

その後、利用状況の減少とPASMOへの代替が進んだことを受け、旧とーぶカードおよびSFとーぶカード（パスネット）の券売機での利用は2015年3月31日をもって終了しました。そして、資金決済に関する法律に基づき、払い戻しの取り扱いも2018年1月31日をもって終了しました。

長年にわたり、東武鉄道の利用者に親しまれてきたとーぶカードは、時代の変遷とともにその役割を終えましたが、その歴史はPASMOなどの新たなサービスへと引き継がれています。

パスネットの自動改札機での使用停止および定期券発売範囲拡大のお知らせ - ウェイバックマシン

もう一度検索