どきどき魔女神判!

どきどき魔女神判！

『どきどき魔女神判！』は、SNKプレイモアより2007年に発売されたニンテンドーDS用アドベンチャーゲームです。略称は『どき魔女』。キャラクターデザインは藤ノ宮深森が担当しています。

概要

本作は、主人公の西村アクジが、人間の姿に扮した魔女を探し出す物語です。魔女はドキドキすると体のどこかに紋章が浮かび上がるため、DSのタッチペンを使い、相手の体をタッチして尋問します。紋章を見つけ出すことができればミッションクリアとなります。

DSの機能を活かしたゲームシステムが特徴で、発売当時は、アダルトゲームのような表現が話題を呼びました。

ストーリー

物語は、アクジが見習い天使ルルと共に、大天使から魔女探しの使命を受けるところから始まります。使命を渋々引き受けたアクジは、学校や街で情報を集め、魔女の疑いがある人物を探し出します。

ゲームシステム

シナリオは全8話構成で、各話ごとに新たな魔女が登場します。アドベンチャーパートで証拠を集め、一定条件を満たすと、容疑者と戦う「魔法バトルモード」に進みます。

アドベンチャーパートは午前・午後・放課後の時間帯に分かれており、時間帯によって移動できる場所が変化します。イベントが発生する場所には、キャラクターの顔アイコンが表示されます。

魔法バトルモードでは、タッチペンを使い、容疑者と戦います。相手の体力ゲージを0にすれば勝利となり、「魔女神判モード」に移行します。

魔女神判モードでは、タッチペンで相手を「触る」「見る」といった動作を行い、マイクで息を吹きかける、スマイルを見せる、証拠品を見せるといった行動で相手をドキドキさせます。ドキドキ度が一定値を超えると、体のどこかに「魔女の印」が浮かび上がるので、タッチすればクリアとなります。

ゲーム中には逆パンダが100匹隠されており、見つけ出すことでエクストラエピソードなどの隠し要素が追加されます。

エンディング

本作はマルチエンディングを採用しており、各キャラクターの好感度によってエンディングが変化します。ルルとノエルのエンディングは、特定のイベントをこなす必要があり、他の魔女の好感度を下げる必要があるなど、条件が厳しくなっています。

登場人物

西村アクジ: 主人公の少年。「ちょい悪」を自称していますが、実際は几帳面で面倒見の良い性格です。
ルル: 見習い天使。アクジに付き従い、魔女探しを手伝います。外見は可愛らしい少女ですが、中身はオヤジそのものです。
赤井まほ: チアリーディング部に所属する少女。その正体は、母親を捜すために魔女界からやってきた魔女です。
安倍マリア: 学年トップの成績を誇る委員長。オカルトオタクで、アクジの魔女探しに興味を持ち、仲間になります。
小田れんげ: レトロゲーム好きの少女。SNK関連のゲームに目がなく、アクジを兄のように慕っています。
御堂あやめ: 神社の一人娘で巫女。メイド喫茶でアルバイトをしています。元々は魔女界からの移民ですが、魔女としての力を封印しています。
望月ゆーま: 中性的な顔立ちの少年。その正体は狼男で、街を守るため魔物と戦っています。
綿引メリー: ウサギの着ぐるみに身を包んでいる謎の少女。魔女界からやってきており、行方不明の両親を捜しています。
聖夜イブ: 学園の保健医。グラマラスな肉体を持つ大人の女性。その正体は天使界から派遣された天使です。
聖夜ノエル: 本作の黒幕。最高位の天使「熾天使」で、司書さんの本当の姿でもあります。

関連作品

本作は、漫画化やドラマCD化、WEBラジオ化など、様々なメディア展開が行われました。

漫画：秋田書店『チャンピオンRED』にて連載
ドラマCD：『〜うきうきサマーバケーション〜 シモベと魔女とビーチの話』
* WEBラジオ：『WEBラジオ魔女神判！どきどきの放課後』

評価

『どきどき魔女神判！』は、DSのタッチ機能を活かした斬新なゲームシステムと、個性的なキャラクター、マルチエンディングなどが評価され、話題となりました。

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