ながさき号

ながさき号

「ながさき号」とは、かつて運行されていた高速バスで、京都府京都市や大阪府枚方市、広島県広島市から長崎県長崎市を結んでいました。この路線は、2つの主要な系統が存在し、残念ながらどちらも現在は運行を終了しています。ここでは、廃止された段階での情報を一括して紹介します。

運行系統

京都～長崎線

「ながさき号」は長崎県交通局と京阪バスの共同運行によるものでした。長崎から京都へ行く便は「きょうと号」という愛称で知られ、京都から長崎行きの便が「ながさき号」として運行されていました。主な停車場所は、京都駅八条口、京阪枚方市駅、長崎駅前交通会館です。この系統は夜行便のみが運行されていました。

広島～長崎線

こちらの系統は長崎県交通局と広島バス、防長交通の共同運行によるもので、広島発の便は「ひろしま号」と呼ばれていました。広島バスセンターから始まり、岩国駅、徳山駅、防府駅、山口、大村、諫早を経由して長崎駅前交通会館に至るルートです。この系統では昼行便と夜行便の両方が運行されていました。

沿革

ながさき号の運行は1989年10月3日に始まりました。最初は京阪バスとの共同運行によって京都線がスタートしました。次いで1990年11月30日には広島バスとの共同運行により広島線も運行を開始しました。当初は昼行便と夜行便がそれぞれ1往復ずつ運行されており、昼行便は約6時間20分、夜行便は7時間30分の所要時間でした。

1991年7月9日には、京都線の経路が京阪枚方市駅経由に変更されました。1994年ごろには、広島線から広島バスが撤退し、以降は長崎県交通局による単独運行となりましたが、1997年ごろには防長交通が参入し、再び2社による共同運行体制が復活しました。1999年3月1日には京都線から京阪バスが撤退し、この時点で長崎県交通局が単独で運行を担うことになりました。

最終的に、2001年3月には京都線が廃止され、翌2002年3月31日には広島線も廃止されてしまいました。その後、京都線においては2002年5月9日より近鉄バスと長崎自動車による大阪－長崎線「オランダ号」が京都まで延伸されており、新たに異なる事業者によって同エリアの運行が提供されています。ただし、この路線は枚方には停車しません。

関連項目

• - きょうと号: 京阪バスにより運行される夜行バスの統一名称で、現行路線についても言及があります。
• - オランダ号: 現在も運行中の大阪あべの橋から長崎を結ぶ系統です。
• - ユタカライナー: ツアーバスから乗合に移行した路線で、京都・大阪・兵庫から福岡・佐賀・長崎を結んでいます。
• - ロマン長崎号: かつて大阪梅田から長崎を結んでいた系統で、2013年に廃止されました。
• - あかつき（列車）: かつてこの高速バスと競合していた寝台特急で、2008年に廃止となりました。
• - ハウステンボスエクスプレス: JRバス中国による広島とハウステンボス間の路線で、広島と長崎を再び結ぶ形となりました。

もう一度検索