にしね・ザ・タイガー

にしね・ザ・タイガーは、1988年4月17日生まれの三重県出身のお笑い芸人です。松竹芸能に所属しており、主にピン芸人として活動しています。

彼の芸歴は波乱万丈です。2006年2月、松竹芸能養成所（現：松竹芸能タレントスクール）に入学後、相方探しに苦労します。なんと、2011年にピン芸人「にしね・ザ・タイガー」として活動を開始するまでに、12組ものコンビを結成していたのです。その中には、「バーンサイド」「サクセスヒーロー」「しゃけへ〜ふ〜」といったコンビ名も含まれています。

ピン芸人としての活動後も、ユニットを組んで活動する場面が多く見られます。2012年には、竹下ポップ、華井二等兵とトリオ「トリオザスリー」を結成し、『博士と助手～細かすぎて伝わらないモノマネ選手権～』に出演。某遊園地のヒーローショーをテーマにしたネタで3位に入賞するなど、実績を残しました。

その後も、先輩芸人の松原タニシや華井二等兵と「にしね・ザ・タイガーと師匠」「大河＆SHIBUYA」「セシル一門」といったユニットを結成し、マジックや漫才を披露するなど、幅広い活動を行っています。

にしね・ザ・タイガーの芸風は、彼自身の趣味や特技を活かしたものです。熱狂的な阪神タイガースファンであることを活かした歌ネタや阪神占い、そして特撮ヒーロー（スーパー戦隊、仮面ライダー）への深い造詣を活かしたネタも披露しています。大量に収集した特撮ヒーロー関連グッズは、彼の芸人活動において重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

特筆すべきは、彼の特技である「おでこでピアニカを演奏する」ことです。「男はつらいよ」のテーマ曲から「上を向いて歩こう」「夏祭り」まで、レパートリーは多岐に渡ります。この特技を生かしたテレビ出演も果たしています。また、「セシル・大河」名義でテーブルマジックのソロパフォーマンスや、マジック侍SHIBUYAとのユニット「大河＆SHIBUYA」での活動も行っています。

活動拠点は主に、なんば白鯨、なんば紅鶴、道頓堀ZAZAです。2008年からは、毎月第3水曜日にライブ「ニシネ死ネ死ネ団」を開催するなど、精力的に活動しています。

さらに、彼は過去に深刻な対人恐怖症で引きこもりになっていた経験を持っています。この経験を活かし、現在では講演活動や、コミュニケーションが苦手な人のための自己アピール講座などを開催しています。

2021年からは、テレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』および『北野誠のぼくらは心霊探偵団』において、「にしね・ザ・タイガーの今日の幽霊マンション」というミニコーナーを担当。幽霊が出ると言われる物件に定期的に宿泊し、その体験を報告しています。

彼の芸人としての活動は、テレビ、ラジオ、舞台、ネット配信と多岐に渡り、その活動の幅広さは注目に値します。数々の番組への出演や、自ら主催するライブイベントなどを通して、独特の世界観と高いエンターテイメント性を提供し続けています。今後さらなる活躍が期待される、個性豊かなお笑い芸人と言えるでしょう。

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