のじぎく賞

のじぎく賞：兵庫の3歳牝馬たちが競演する春の祭典

兵庫県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走、「のじぎく賞」。その名の由来は、兵庫県の県花であるノジギクです。本競走は、毎年春に開催される3歳牝馬限定のレースとして、地方競馬ファンに親しまれています。

歴史と変遷

「のじぎく賞」は、2000年に大きな転換期を迎えました。それまではアラブ系競走馬が出走していましたが、この年からサラブレッド系競走馬限定の競走へと変更されたのです。

2001年から2008年までは、園田競馬場のダート1700m、負担重量53kgという条件で固定されていました。しかし、2009年には9年ぶりに姫路競馬場を舞台に、距離も1500mへと変更、負担重量も54kgに引き上げられました。

さらに大きな変化が訪れたのは2010年。この年から1着賞金が350万円に増額されただけでなく、地方競馬全国交流競走として開催されることになりました。これにより、兵庫県所属以外の地方競馬所属馬も出走可能となり、レースの規模と競争レベルが大きく向上しました。同時に、GRANDAME-JAPAN・3歳シーズンの第5戦目にも指定され、負担重量は馬齢重量から定量へと変更されました。この変更は、競走馬の能力をより公平に比較することを目的としています。

出走条件と賞金（2024年）

2024年の「のじぎく賞」における出走条件は以下の通りです。

サラブレッド系3歳牝馬
地方全国交流競走のため、他地区所属馬の出走枠は5頭と定められています。

賞金は、1着が900万円と非常に高額で、2着315万円、3着180万円、4着135万円、5着90万円と、上位入賞馬には多額の賞金が用意されています。着外馬にも12万円の参加報償金が支払われます。この高額な賞金は、多くの優秀な競走馬が「のじぎく賞」を目指して競い合う大きなモチベーションとなっています。

負担重量

負担重量は定量で54kgです。これは、年齢や実績に関わらず、すべての出走馬が同じ重量を背負ってレースに臨むことを意味します。このルールによって、競走馬の能力をより正確に比較することが可能となり、公平性の高い競争が実現しています。

歴代優勝馬

2000年以降の歴代優勝馬は、地方競馬全国協会のウェブサイトやJBISサーチで確認できます。これらの記録は、「のじぎく賞」の歴史と、その中で活躍した名馬たちの軌跡を物語っています。

まとめ

「のじぎく賞」は、兵庫県の代表的な地方競馬重賞競走として、長年に渡り多くの競馬ファンを魅了し続けてきました。その歴史、変遷、そして競走馬たちの熱い戦いは、地方競馬の盛り上がりに大きく貢献しています。今後も、このレースが地方競馬界を牽引していく存在であり続けることは間違いありません。

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