はさき号

はさき号

「はさき号」は、東京駅と茨城県の神栖市、潮来市を結ぶ高速バス路線です。この路線は、1989年に開業した「かしま号」の利用状況を踏まえ、1990年に神栖町・波崎町方面への需要に対応するために開設されました。

概要

「はさき号」は、東京駅と水郷潮来の間は「かしま号」と同一の経路を走行します。当初は「かしま号」が停車していた水郷潮来バス停を通過していましたが、後に停車するようになりました。また、過去には西部団地北や神栖4丁目も経由していましたが、これらの停留所は廃止され、現在は水郷潮来バスターミナルから茨城県道50号線、国道124号を経由するルートを通っています。

「かしま号」の乗車券や定期券では「はさき号」に乗車することはできません。これは、一部区間で運賃が異なるためです。

運行会社

現在の運行は関東鉄道（潮来営業所波崎車庫）が担当しています。過去には、関鉄観光バスが一部期間運行していたほか、ジェイアールバス関東も運行に携わっていました。ジェイアールバス関東は2023年3月31日をもって撤退し、現在は関東鉄道が単独で運行しています。2007年から2023年までは、ジェイアールバステックが運行を受託していました。

運行経路

「はさき号」の主な運行経路は以下の通りです。

東京駅（八重洲南口3番のりば乗車、日本橋口降車） - （首都高速道路・東関東自動車道経由）- 水郷潮来バスターミナル - 大野原西 - アトンパレスホテル - 神栖市役所 - 東部コンビナート - 知手団地入口 - 神栖済生会病院東 - 北若松 - 波崎工業団地 - 新川団地 - 土合ヶ原団地 - 関東鉄道波崎車庫 - 波崎（波崎総合庁舎構内）

注意点として、「水郷潮来バスターミナル」から「波崎総合庁舎」間の途中乗降はできません。

歴史

「はさき号」の運行開始からの歴史は以下の通りです。

1990年7月17日: 運行開始。1日2往復で、JRバス関東と関東鉄道の共同運行でした。
1992年2月1日: 1日4往復に増便。東京駅の降車場所が日本橋口に変更され、新川団地バス停が新設されました。
1993年2月: 北若松バス停が新設されました。
1999年10月1日: 1日8往復に増便。西部団地北、神栖4丁目、アトンパレスホテル、東部コンビナートの各バス停が新設されました。
2006年4月1日: 水郷潮来への停車を開始しました。
2010年7月16日: 水郷潮来 - アトンパレスホテル間の運行経路が変更され、国道124号経由となりました。これにより大野原西バス停が新設され、西部団地北、神栖4丁目バス停が廃止されました。
2014年3月25日: Suica・PASMOのサービスが開始され、全国10種類の交通系ICカードが利用可能になりました。
2014年3月31日: 4枚綴り回数券の販売を終了しました。回数券は、同年5月31日まで差額を支払うことで利用可能でした。
2019年2月1日: 運賃が改定されました。ICカード決済の場合は割引が適用されます。
2019年4月15日: 神栖済生会病院東バス停が新設されました。
2019年10月1日: 消費税率引き上げに伴う運賃改定が行われました。
2020年5月1日: 新型コロナウイルス感染症拡大のため、1日2往復に減便されました。
2021年5月10日: 首都高速道路「呉服橋出入口」の廃止に伴い、上り便の運行経路・時刻が変更されました。
2023年1月1日: 運賃が改定されました。ICカード決済の場合は割引が適用されます。
2023年4月1日: ジェイアールバス関東が撤退し、関東鉄道の単独運行となりました。

使用車両

「はさき号」では、原則として4列シートで化粧室付きの車両が使用されています。

外部リンク

JRバス関東 東京 - 水郷潮来・神栖市役所・波崎 はさき号
* 関東鉄道 波崎 - 東京駅線

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