はせさん治

はせさん治: 日本の声優・俳優

生い立ち

はせさん治（本名: はせ さんじ）は1936年1月2日、東京府東京市淀橋区で生まれました。彼の幼少期は戦時中、静岡県の伊東町に集団疎開し、その後東京に戻ったことが影響を及ぼす中で過ごしました。戦後、児童劇団「青い鳥」に入団し、演劇に興味を持ち始めました。中学・高校時代は演劇部に所属し、学業と仕事の両立を図りながら、夜は工芸高等学校に通いました。

キャリアの始まり

1954年、はせは18歳の時に吉本ラジオセンターに所属し、文化放送の『連続歌謡物語』に出演。このデビュー以降、さらなる技術の習得を目指し、東宝芸能学校へ進学。多くの先輩たちと共に演劇、歌唱、バレエなど多様なパフォーマンス技術を学びました。

彼は在学中から新宿コマ劇場での公演やキャバレーでの踊りにも出演し、次第に収入を得る一方で、江戸家猫八に弟子入りし、厳しい修行を経験しました。2年4か月の内弟子生活を通じ、「芸は盗め」と教えられた彼は、鍛錬を積むことでより高い技術を身につけていきました。

映像メディアでの成功

はせはテレビやラジオでの出演を通じ、1960年から1968年にかけてNHKの子供向け番組『ものしり博士』のレギュラーとして活躍します。彼の特徴的な間延びした台詞回しは子供たちに大いに受け入れられ、以降も多くの子供番組で活躍しました。特に『ひょっこりひょうたん島』や『チロリン村とくるみの木』などでは、ボケ役や瘦せたキャラクターでの演技が評価されました。

多彩な活躍

彼は声優業だけでなく、舞台での歌やダンス、そしてアニメ作品でも様々なキャラクターに命を吹き込みました。1970年代から80年代にかけて、東映制作のアニメなどでも多くの役を演じ、名脇役として知られるようになります。また、彼の息子も声優として活躍し、家族で続けられる芸の伝承がなされました。

晩年と遺産

晩年には、長男に先立たれる苦痛を経験しつつも、肺癌に罹患しながらも舞台や映像作品での活動を続けました。2002年3月8日に66歳で逝去。彼の死後、妻が座長となり、はせの音源を使用した追悼公演が行われ、その功績を讃えられ続けています。

まとめ

はせさん治は、多才な能力を持つ優れた声優・俳優として日本のエンターテインメントに多大な影響を与えました。彼の作品は多くの人々に愛され、現在も語り継がれています。彼の特徴的な声と演技は、視聴者に今でも親しまれており、その存在は決して忘れ去られることはないでしょう。

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