びゅうコースター風っこ

びゅうコースター風っこ

びゅうコースター風っこは、東日本旅客鉄道（JR東日本）が2000年（平成12年）から保有しているジョイフルトレイン・観光列車です。

概要

JR東日本仙台支社管内で使用されていたトロッコ貨車は、老朽化に伴い、運転時の入れ換え作業や保安要員の配置など、運行コスト面での課題がありました。そこで、機関車が不要で運転線区や速度の自由度が高い気動車が選定され、キハ48 547・1541を種車として改造されました。改造工事は新潟鐵工が担当し、2000年（平成12年）に誕生しました。

使用車両

いずれもキハ48形から改造されたもので、改造に伴う車番の変更はありません。

キハ48-547
キハ48-1541

車体側面は大きく開口されており、外気を存分に感じられるようになっています。冬季の寒さ対策として、開口部にガラス戸をはめ込んだり、ストーブを焚くことも可能です。開口部の下部にもガラス戸が設置され、開放感を高めています。

外装は、春から夏にかけての車窓の自然をイメージし、緑（若葉）、青（川・湖）、白（雲）、黄（光）をちりばめた爽やかなデザインとなっています。内装は、キハ48-547がライトブラウン、キハ48-1541がグリーンを基調としています。

車内には、難燃木材を使用した木製座席が設けられ、各ボックスにはテーブルが設置されています。天井は骨組みを剥き出しにし、白熱灯を用いてレトロで暖かみのある雰囲気を演出しています。機関についてはDMF14HZへ換装されています。

運用

登場後は、各路線のトロッコ臨時列車として使用され、仙台支社管内はもちろん、他の支社管内でのトロッコ列車でも多く使用されています。2020年までは、種車が同じである同社のみのりとの混結も見られました。

JR東日本の路線以外にも、わたらせ渓谷鐵道や三陸鉄道、会津鉄道などの他社線への乗り入れも行っています。

2019年7月から9月にかけては、JR北海道に車両を貸し出し、宗谷本線で「風っこ そうや」号として週末を中心に運行されました。

脚注

日本の列車愛称一覧

外部リンク

おすすめ臨時列車 - JR東日本仙台支社

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