ふしぎの国のアリス (テレビアニメ)

『ふしぎの国のアリス』

概要

『ふしぎの国のアリス』は、ルイス・キャロルの著作を基にしたアニメーション作品で、日本アニメーションとドイツのアポロフィルムによる共同制作です。この作品は1983年10月10日から1984年3月26日まで、テレビ大阪及びテレビ東京系列で全52話が放送されました。アメリカでは26話の制作にとどまり、英語吹き替え版はディズニーのアニメーションと似たスタイルを持っています。欧州やイスラエル、ラテンアメリカを含む多くの地域で高い人気を誇り、インドでは1990年代にヒンディー語版が放送されるなど、その影響は広範囲にわたります。

あらすじ

物語は、好奇心旺盛な少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に落ち込むところから始まります。そこにはチェシャ猫やハートの女王といった奇妙で魅力的なキャラクターたちが存在し、アリスは様々な冒険を体験します。最初の26話は原作に忠実に描かれますが、その後のエピソードでは『鏡の国のアリス』に近い展開が繰り広げられます。また、アリスは毎回異なる冒険を経て現実世界に戻り、次のエピソードでは再び不思議の国に冒険に出かけるというパターンが特徴です。アリスが移動する際の描写は夢のように描かれ、彼女が目を覚ますと周囲の景色が変わっていることに気付くという、不思議な体験が続きます。

登場キャラクター

• - アリス (声：TARAKO)：赤いスカートを身にまとい、魔法の帽子をかぶった好奇心旺盛な少女。
• - ベニー (声：野沢雅子)：アリスの同伴者であり、白ウサギの甥。騒動に巻き込まれつつも仲間とともに冒険を繰り広げます。
• - 白ウサギ (声：緒方賢一)：任務に遅れがちな白い毛皮を持つウサギ。
• - チェシャキャット (英語表記：Cheshire Cat)：謎めいた縞模様の猫で、アリスに助言をしつつもトラブルを引き起こします。色合いは黄色とオレンジです。
• - ハートの女王 (声：上村典子)：物語のカオスを引き起こす重要なキャラクターで、太った容姿が特徴です。
• - ハートの王：女王の夫であり、優柔不断な性格。
• - ティードルディとティードルダム (声：頓宮恭子、向殿あさみ)：童謡のように時折戦う双子の兄弟。
• - キャタピラ：知恵者で、アリスが相談に来る賢者の位置づけ。
• - The Jabberwocky：孤独を愛するドラゴンで、アリスの友人になることもある。
• - セリア (声：水倉久美子)：アリスの姉であり、アリスに対して複雑な感情を抱いています。

スタッフ

本作品の製作は本橋浩一、脚本を高橋二三が担当し、キャラクターデザインは熊田勇によるものです。オープニング・エンディングテーマはTARAKOが歌い、音楽は小六禮次郎が手がけています。

音楽

主題歌には、オープニングテーマの「夢みるワンダーランド」とエンディングテーマの「ナゾナゾ 夢の国」が含まれ、どちらも島エリナが作詞を担当しました。

まとめ

『ふしぎの国のアリス』は、原作からインスパイアを受けた独特のストーリー展開と魅力的なキャラクターたちが織りなすファンタジー作品で、多くの視聴者に愛されたアニメーションです。

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