ほっかほっか亭

ほっかほっか亭：あたたかいお弁当とともに歩んだ歴史

「ほっかほっか亭」は、株式会社ほっかほっか亭総本部が運営する、持ち帰り弁当のフランチャイズチェーンです。略称として「ほか弁」や「ほっか」の名で親しまれ、「わたしの街の台所」をキャッチフレーズに、温かいお弁当を提供し続けています。

創業と革新

1970年代後半、埼玉県草加市で産声を上げたほっかほっか亭は、「Honesty（まじめに）」「Hot（つねにあたたかいお弁当）」「Heart（こころをこめて）」という3つの「H」を基本理念として、従来の弁当販売の概念を覆しました。銘柄米を使った炊きたてのご飯と、手作りのおかずという、当時としては画期的なメニューは、多くの人々に受け入れられました。

1978年には株式会社化し、1981年には株式会社ほっかほっか亭総本部を設立。各事業会社がフランチャイジーとして店舗を運営する体制へと移行しました。

分裂と再編

2008年、ほっかほっか亭は大きな転換期を迎えます。当時、東日本と九州地方、山口県で店舗を運営していた株式会社プレナスがフランチャイズ契約を解消し、店舗の多くが新ブランド「ほっともっと」へ転換。これにより、ほっかほっか亭は業界3位に転落しました。

しかし、プレナス契約解除後も、一部店舗はほっかほっか亭として存続し、新規出店も行われています。2018年現在、ほっかほっか亭は持ち帰り弁当業界で第3位の店舗数を誇っています。

地域ごとの展開

ほっかほっか亭は、エリアフランチャイズ制を採用しており、地域ごとに運営会社が異なります。そのため、メニューやキャンペーンも地域によって異なる点が特徴です。また、山形県、新潟県、長野県、栃木県、静岡県、山口県、長崎県、沖縄県には店舗が存在しないほか、2024年8月末には北海道の店舗がゼロになりました。

ブランドロゴと運営体制の変遷

2008年12月には、ブランドロゴを一新。赤と黄色を基調としたカラーはそのままに、「3H」を模した3つの「H」が描かれたデザインとなりました。それ以前は、ほっかほっか亭の頭文字「H」をデザイン化したロゴを使用していました。

2015年には、ほっかほっか亭総本部がハークスレイの完全子会社となり、その後、ハークスレイに吸収合併。運営体制は、かつてフランチャイジーだったハークスレイがフランチャイザーとなる形へと移行しました。その後、2021年には、ほっかほっか亭総本部（2代）が、ハークスレイからほっかほっか亭事業を譲受し、現在に至ります。

各地区本部

東日本、山口県、九州エリアは、かつてプレナスが運営していましたが、契約解消後は、総本部直轄の地区本部や、ハークスレイが運営するようになりました。地域ごとに様々な企業が運営に携わり、それぞれの地域に根ざした展開をしています。

メニューとキャンペーン

メニューやキャンペーンは、運営会社や地区によって異なり、地域ごとに特色のある商品が楽しめます。

多様な展開

ほっかほっか亭は、様々なメディアやイベントとのコラボレーションも積極的に展開しています。

• - SKE48のラジオ番組とのコラボレーション
• - RCCラジオとのタイアップキャンペーン
• - ウルフルズとのラジオ番組提供
• - アニメや玩具とのキャンペーン企画

これらの活動を通して、幅広い世代に親しまれています。

ほっかほっか亭は、これからも「わたしの街の台所」として、温かいお弁当を提供し続けていくでしょう。

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