ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜

ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜

1974年10月5日にリリースされたチューリップのシングル「ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜」は、バンドの7枚目のシングルとして登場しました。この曲は姫野達也がリードボーカルを務め、作詞・作曲は財津和夫によるものです。実はこの曲、財津自身が非常に好きな楽曲であり、最初は彼が歌うつもりでした。しかし、音楽業界での経験から、姫野が歌った方がより多くのリスナーに支持されると判断し、最終的には姫野がボーカルを務めることになりました。

2000年にリリースされた『TULIP Anthology1〜Rare Tracks〜』には、財津の仮歌バージョンが収録されており、一部の歌詞が異なるものとなっています。この曲はチューリップの結成30周年を祝う期間限定の公式サイトで行われたアンケート「思い出の1曲」で最も票を集める人気を博しました。

この楽曲は、1984年8月11日には芦ノ湖での屋外ライブでも披露され、その音源は翌年1985年にリリースされたシングル「もっと幸せに素直になれたら」のB面として収録されました。ただし、そのライブ音源はライブ盤『8.11 PAGODA|8.11_PAGODA』には収録されていません。

また、B面に収録されている「私のアイドル」は、財津が憧れを抱くビートルズを題材にした曲です。このように「ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜」は、チューリップのシングルの中でも特に注目に値する一曲です。

収録曲情報

• - ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜

作詞・作曲：財津和夫
編曲：チューリップ
弦編曲：青木望

• - 私のアイドル

本作に関連する作品

この曲は、1993年に放送されたフジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下』やその続編である『ひとつ屋根の下2』に挿入歌として使用されました。また、過去にはグリコの「ポッキー」のCM（1990年）、キリンビバレッジの「午後の紅茶」のCM（2001年）、アサヒビールの「江戸前」のCMでも使われるなど、幅広いメディアで楽しまれてきました。さらに、お笑いコンビ・ジャルジャルが劇場での出演時に出囃子として用いることでも知られています。

カバーアーティスト

この名曲は数多くのアーティストにカバーされており、特に風味堂がCMソングとして取り上げたことで、再び注目を集めました。

チューリップの「ぼくがつくった愛のうた〜いとしのEmily〜」は、当時の音楽シーンにおいて特別な位置を占めており、今なお多くのファンに愛され続けています。楽曲の背後にあるストーリーや多様なメディアでの使用は、この名曲をさらに魅力的にしている要素と言えるでしょう。

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