みなとみらい21中央地区52街区

みなとみらい21中央地区52街区について

神奈川県横浜市西区に位置する「みなとみらい21中央地区52街区」は、再開発の一環として計画されている注目のエリアです。このプロジェクトは、様々な施設から成る複合開発で構成されており、その総面積は約11,820平方メートルに達します。この開発は、二段階一般競争入札を経て、大和ハウス工業と光優のパートナーシップによって推進されています。

開発スケジュール

この街区の着工は2024年2月を予定しており、2027年5月には竣工を迎える見込みです。このプロジェクトは、横浜市が持つ北側の市有地と南側の国有地が組み合わさった形で進められています。開発にあたっては、様々な都市計画の変更提案が行われ、最終的に2023年8月に特別地区として承認された「みなとみらい21中央地区52街区地区」が形成されました。

建物と施設の概要

この再開発プロジェクトで建設される予定の超高層オフィスビルは、地上29階、地下2階の構造であり、最高部の高さは約179.8メートルに達します。このビルは、横浜のランドマークをなす存在となるでしょう。オフィスフロアでは研究開発部門が設けられ、また横浜国立大学のサテライトスタジオも誘致される予定です。

オフィスビルの屋上には、働く人々向けのラウンジやオープンイノベーションスペースが整備され、ワーキングラウンジやコミュニケーションカフェといった多様な交流スペースも設けられます。1階には店舗が5軒計画されており、駐車場も併設される予定です。

このビルは耐震性を重視し、免震システムを導入するほか、事業継続計画（BCP）にも配慮した設計がなされています。たとえば、非常用の発電機や貯水タンクが設置されることで、万が一の際にも72時間は電力と水が供給できるように工夫されています。また、屋上には太陽光発電設備も設置予定で、環境性能の向上を目指しています。

ゲームアートミュージアム

52街区の南側には、世界初のゲームアートミュージアムとアートガーデンの計画も進行中です。このミュージアムは、3階建てのらせん状の建物を特徴としており、生命の源である「LIFE」をテーマにしたデザインとなっています。ミュージアムの展示では、コーエーテクモゲームスの人気ゲームなどが取り上げられています。

アートガーデンは、日本庭園をコンセプトにした設計がなされ、居心地の良い環境が提供されます。プロジェクションマッピングなどの演出も行われ、訪れる人々に新たな体験をもたらすことが期待されています。

地域熱供給プラントの設置

再開発にあたっては、地域熱供給システムのプラントも設置されます。このシステムは、地域内での熱需要の約20%を賄える性能を持ち、エネルギーの安定供給に貢献することを目指しています。

歩行者動線の整備

また、みなとみらい地区の重要な歩行者動線であるキング軸が、この街区を貫通する計画があり、歩行者デッキ「キングデッキ」が整備されることで、周辺地域との連携が強化される見込みです。これにより、高島中央公園や周辺の商業施設へのアクセスが一層便利になるでしょう。

このように、みなとみらい21中央地区52街区の再開発は、横浜の未来を見据えた多様な機能を融合した新しい街を創出する取り組みとして、今後の展開が非常に楽しみです。

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