みな殺しの歌より 拳銃よさらば!

みな殺しの歌より 拳銃よさらば! (1960) - 復讐と凶銃が織りなすアクション

『みな殺しの歌より 拳銃よさらば!』は、1960年11月29日に公開された東宝製作のアクション映画です。大藪春彦のハードボイルド小説『みな殺しの歌』を原作としていますが、映画の内容は原作から大きく変更されています。監督は、同じく大藪春彦のデビュー作を映画化した『野獣死すべし』を手掛けた須川栄三。脚本は、異才・寺山修司が担当しています。

あらすじ

主人公・衣川恭介は、兄を何者かに殺害されます。復讐に燃える恭介が手にしたのは、アドルフ・ヒトラーも愛用したとされる“凶銃”ワルサーP38でした。その銃は恭介を復讐の鬼へと変え、彼は血が吹き荒れる戦いの場へと身を投じていくことになります。

キャスト

衣川恭介：水原弘
衣川耕三：平田昭彦
衣川真美子：島崎雪子
由利子：北あけみ
坪田：仲代達矢
舟橋：田武謙三
小田：有木山太
高橋：宮口精二
大村：仲谷昇
田辺：丹波哲郎
サリー：岸田今日子
のぶ：中北千枝子
伊津久：八色賢典
佐野刑事：松本染升
岡島主任：西条悦朗
木谷：天本英世
仁太：八木沢武治
夜の女：宮田芳子
波岡：ジェリー藤尾

水原弘が主演を務め、仲代達矢、丹波哲郎など、豪華な俳優陣が脇を固めています。

作品の特徴

原作からの大胆な改変: 原作小説とはストーリーや設定が大きく異なり、ほぼ別作品として見ることができます。
寺山修司の脚本: 寺山修司独特の表現や世界観が、ハードボイルドな物語に深みを与えています。
凶銃ワルサーP38: 物語の重要なアイテムとして登場するワルサーP38が、主人公の運命を狂わせていきます。

作品データ

公開日：1960年11月29日
上映時間：87分
製作：東宝
モノクロ、東宝スコープ

関連情報

原作：大藪春彦『みな殺しの歌』
監督：須川栄三
* 脚本：寺山修司

『みな殺しの歌より 拳銃よさらば!』は、原作のハードボイルドな雰囲気を残しつつも、寺山修司の脚本と須川栄三の演出によって、独自の魅力を持つアクション映画として仕上がっています。復讐に燃える男の生き様と、凶銃がもたらす悲劇を描いた本作は、映画ファンならずとも必見です。

同時上映は、南條範夫原作、井上梅次監督、三橋達也主演の『第六の容疑者』。

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