みもすそ川公園

みもすそ川公園

みもすそ川公園（みもすそがわこうえん）は、山口県下関市にある魅力的な都市公園です。この公園は、源平合戦の歴史的な舞台である壇ノ浦に面しており、国道9号と関門海峡に挟まれた位置にあります。公園は訪れる人々に、歴史や自然を同時に楽しむことができる特別な場所です。

アクセス

公園へのアクセスは非常に便利です。JR西日本の下関駅から、サンデン交通のバス（長府・小月方面行き）に乗り、約12分ほどで「御裳川」バス停に到着します。バス停からは徒歩で数分の距離に公園があります。

園内の施設

みもすそ川公園には、いくつかの興味深い施設が点在しています。特に目を引くのは、幕末の下関戦争時に活躍した長州藩の砲台跡を復元した「長州砲のレプリカ」です。計5門の砲が海峡に向けて配置されており、そのうちの1門では硬貨を投入すると砲撃音が再生され、煙の演出を楽しむことができます。

さらに、公園内には歴史的な碑も建てられています。「壇ノ浦古戦場址碑」や「安徳帝御入水之処碑」には、源平合戦の悲劇を伝える刻文が刻まれています。特に「今ぞ知る みもすそ川の 御ながれ 波の下にも みやこありとは」という二位尼の辞世は、多くの人に感動を与えています。この「みもすそ川」は、実際には伊勢の五十鈴川の別名としても知られています。

また、「源義経と平知盛像」も公園内に設置されており、義経が八艘跳びをする姿と、知盛が錨を担ぐ姿が対峙する位置関係で表現されています。これにより、訪れた人々は歴史の一瞬に触れるかのような感覚を味わえます。

公園の一角には、NHK大河ドラマ『義経』に出演した俳優の銅板手形も展示されています。滝沢秀明や中越典子、小泉孝太郎、松坂慶子らの手形を通じて、ドラマの舞台裏を垣間見ることができます。

さらに、作家・松本清張を記念する「松本清張文学碑」も公園の魅力の一つです。彼が幼少期を過ごした下関を舞台にした自叙伝的小説『半生の記』の一節が両面に刻まれています。この碑の中央には穴が開いており、対岸の和布刈神社を見ることができる趣向が凝らされています。

最後に、公園内には「御裳川碑」も位置しており、かつてこの場所から関門海峡に注いでいた小川の名を刻んでいます。現在、その河口は公園と国道の下に隠れており、過去の歴史を物語る証となっています。

近隣の施設

みもすそ川公園の周辺には、火の山公園や丸尾公園、関門トンネル人道への入り口、関門プラザなど、観光スポットがあります。これらを併せて訪れることで、より充実した時間を過ごすことができるでしょう。

関連項目

この地域には壇ノ浦や壇ノ浦の戦い、関門橋、赤間神宮、暗渠なども存在し、歴史を感じられるスポットが多く点在しています。

みもすそ川公園は、歴史と文化が交差する特別な場所です。是非、訪れてその魅力を体感してみてください。

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