むろと廃校水族館
むろと廃校水族館について
むろと[廃校]]水族館は、高知県室戸市に位置する、旧室戸市立椎名小学校をリノベーションして作られた水族館です。2018年4月26日に開館しました。運営は、特定非営利活動法人]「日本[[ウミガメ協議会」のメンバーが中心となって行っています。
施設概要
この水族館の最大の特徴は、学校の校舎をそのまま利用している点です。教室には水槽が設置され、手洗い場や25mプールも魚たちの住処として活用されています。展示されている生き物は、地元漁師が定置網で捕獲したり、職員が自ら釣ったりしたものが中心で、約50種1000匹の海水魚が飼育されています。イセエビ、ナマコ、ウミガメ（アカウミガメとアオウミガメ）などがおり、一部の生物には触れることもできます。
歴史
水族館の前身である椎名小学校は、1874年に創設されました。1984年には鉄筋コンクリート3階建ての校舎が建設されましたが、2001年に児童数の減少により休校、2006年に廃校となりました。その後、施設の有効活用が検討されましたが、改修費用がかさむため、具体的な計画は進みませんでした。
室戸市は、廃校の活性化を目指し、約5億円を投じて水族館を整備しました。日本ウミガメ協議会は、学術調査の発表の場として、また廃校となった小学校への惜しむ気持ちから運営を引き受けることになりました。水族館の名前にある「廃校」という言葉には、全国各地で増え続ける廃校の活用事例として、その可能性を広めたいという思いが込められています。
開館後の反響
予想を上回る来場者を集め、開館から3ヶ月足らずで累計入場者数3万人を突破、3ヶ月半後には初年度目標の4万人を達成しました。来場者からは「廃校へのノスタルジーを感じる」「他の水族館では見られない珍しい魚が見られる」といった声が寄せられています。2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で一時休館しましたが、再開後の6月には累計入場者数が32万人を突破しました。2023年には、朝の連続テレビ小説『らんまん』主演の神木隆之介さんが訪れたことでも話題となりました。
2024年2月には博物館法に基づく博物館に登録されました。
地域防災拠点としての役割
むろと廃校水族館は、海抜20メートル以上の場所に位置しているため、南海トラフ巨大地震発生時には地域住民の避難場所としても活用される予定です。
館内展示
旧教室を利用した水槽のほか、旧手洗い場や25mプールにも魚介類が展示されています。25mプールではシュモクザメやエイ、円形水槽ではサバなどが飼育されています。旧教室にはゴンズイ、ミノカサゴ、ウツボなどが展示されており、ウミガメも飼育されています。生態展示のほか、深海魚やミンククジラの標本も見ることができます。
運営情報
アクセス
- - 高知空港からタクシーで約1時間40分。
- - 四国旅客鉄道牟岐線阿波海南駅から阿佐海岸鉄道に乗り換え、むろと廃校水族館バス停下車。
- - 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線安芸駅または奈半利駅から高知東部交通に乗り換え、むろと廃校水族館バス停下車。
- - 高速バス利用の場合は、なんば高速バスターミナルから徳島バス室戸行きに乗車し、室戸世界ジオパークセンターバス停などで高知東部交通または阿佐海岸鉄道に乗り換え。
周辺観光地
- - 室戸世界ジオパークセンター
- - 室戸岬
- - 一木神社
- - 津照寺
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