めぐりん (台東区)

台東区コミュニティバス「めぐりん」

「めぐりん」は、東京都台東区が運行するコミュニティバスの愛称です。区内を網羅する4つのルートが設定されており、地域住民や観光客の足として活躍しています。

概要

2001年6月29日に、公共交通機関が不便な地域を解消することを目的に、浅草エリアで運行を開始しました。当初は都営バスが運行を担当していましたが、2004年4月24日からは日立自動車交通に委託されています。その後、路線の拡充や運行体制の変更を経て、現在の形に至っています。

ルート

めぐりんは、以下の4つのルートで運行されています。

北めぐりん: 浅草、三ノ輪、根岸エリアを循環するルートです。2018年10月1日より、「浅草回り」と「根岸回り」に分割され、それぞれ異なる経路で運行しています。
浅草回り：浅草駅を起点に、隅田公園、吉原大門などを経由して浅草駅に戻るルートです。
根岸回り：台東病院を起点に、吉原大門、鶯谷駅などを経由して台東病院に戻るルートです。
南めぐりん: 上野、浅草橋、蔵前エリアを循環するルートです。上野駅を起点に、御徒町、浅草橋駅、田原町駅、入谷駅などを経由して上野駅に戻る一方向循環です。
東西めぐりん: 上野、谷中、浅草エリアを循環するルートです。台東区役所を起点に、上野公園、千駄木駅、TX浅草駅、新御徒町駅などを経由して台東区役所に戻る一方向循環です。上野公園経由と鶯谷駅経由の2つのルートを交互に運行しています。
ぐるーりめぐりん: 北めぐりんと南めぐりんのルートを繋ぐように、台東区内を大きく一周するルートです。上野駅入谷口を起点に、北めぐりん、南めぐりんのルートを時計回りに経由して上野駅入谷口に戻る一方向循環です。

運行事業者

「北めぐりん」「南めぐりん」「東西めぐりん」の3ルートは、日立自動車交通が運行を担当しています。一方、「ぐるーりめぐりん」は京成バス奥戸営業所に委託されています。

運賃

運賃は全ルート共通で、大人・子供一律100円です。東武鉄道が発売している「浅草下町フリーきっぷ」も利用可能です。ただし、東京都シルバーパスは利用できません。

2016年1月31日からは、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードが全路線で利用可能になりました。また、以下の専用乗車券も販売されています。

専用回数券: 1,000円で11回分の乗車券
一日乗車券: 300円で全線1日乗り放題
一か月券: 3,000円で1か月間有効

乗り継ぎ

複数の路線を乗り継ぐ場合は、乗車時に乗務員に申し出て乗継券を受け取る必要があります。乗継券は当日1回のみ、指定された停留所での乗り継ぎに有効です。「ぐるーりめぐりん」から「東西めぐりん」への乗り継ぎが可能です。

車両

日立自動車交通が担当するルートでは、狭い道路でも運行しやすいように、全長7m級の小型ノンステップバスが採用されています。車両は、アトラデザイン/東京特殊車体によってクラシックなデザインに改造されています。また、京成バスが担当する「ぐるーりめぐりん」では、専用カラーの中型車が使用されています。

すべての車両がノンステップバスであり、車椅子での乗降も可能です。

現行車両

日立自動車交通
北めぐりん: 日野ポンチョ（ロングボディ、定員32名）、緑と赤の専用カラー
南めぐりん: 日野ポンチョ（ロングボディ、定員32名）、黄色と緑の専用カラー
東西めぐりん: 日野ポンチョ（ロングボディ、定員32名）、ベージュと臙脂色の専用カラー
みんなのめぐりん: 日野ポンチョ（ロングボディ、定員32名）、赤と黒の専用カラー、共用車
京成バス
ぐるーりめぐりん: いすゞエルガミオ（定員57名）、白と青に黄色の模様の専用カラー、中型車

過去の車両

日立自動車交通が過去に使用していた車両には、以下のものがあります。これらの車両は屋根上にも装飾のあるファンタスティックバスでした。

北めぐりん: 日野レインボーHR、三菱ふそうエアロミディMJ
南めぐりん: 三菱ふそうエアロミディMJ
東西めぐりん: 三菱ふそうエアロミディME
みんなのめぐりん: 三菱ふそうエアロミディME

まとめ

「めぐりん」は、台東区内をくまなく巡る便利なコミュニティバスです。各ルートの詳細や時刻表は、台東区の公式サイトで確認できます。観光や日常生活の移動手段として、ぜひ活用してみてください。

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