めばえ (テレビ番組)

めばえ - 赤ちゃんの成長を祝う、地域密着型ミニ番組

『めばえ』は、読売テレビ（ytv）を幹事局として、日本各地の民放テレビ局で放送されている、地域密着型の箱番組です。各局が地元で産声を上げたばかりの赤ちゃんの映像を、視聴者からの情報提供を基に紹介する、心温まる内容が特徴です。

スポンサーの変遷と番組の概要

番組は、2019年 3月29日までスタジオアリスが、同年4月1日からはミキハウスがスポンサーとなっています（一部ネット局を除く）。放送時間は原則として1分30秒。

各局では、赤ちゃんの映像とともに、熊木杏里さんの楽曲「誕生日」がBGMとして使用されることが多く、祝福ムードを盛り上げています。

ytvでは、2007年 10月から2009年 3月まで、夕方のニュース番組『ニューススクランブル』のエンディングコーナーとして同名のコーナーを放送していました。企画の発端は、ytvの林浩三ディレクターが「心が温まるニュースを伝えたい」という思いからでした。

その後、『かんさい情報ネットten!』でも放送を継続。2009年 5月からはスタジオアリスがスポンサーとなり、「Supported by スタジオアリス」というクレジットを表示していました。2019年 4月1日からは、ミキハウスがスポンサーとなり、「Supported by miki house」とクレジット表記が変更されました。

全国への広がりと各局の取り組み

東日本大震災の取材支援をきっかけに、福島中央テレビやミヤギテレビなどの被災地域の局が、2012年 4月から当コーナーの放送を開始。「明日への希望を伝える」というコンセプトが共感を呼び、NNN・NNS加盟局を中心に、自社制作の報道・情報番組の1コーナーとして内包する放送局が増加しました。

2022年 4月時点では、ネット局は7局。多くが「Supported by miki house」というクレジットを表示していますが、一部の局では独自のタイトルやスポンサーを付けて放送しています。

番組に出演した赤ちゃんの家族には、スポンサーからお祝いの品が贈られます（スタジオアリス時代は「ご出産お祝い券」、ミキハウスへの交代後はベビー肌着やガーゼハンカチ）。ただし、放送の曜日・時間帯、制作体制、応募条件などはネット局によって異なります。

読売テレビ（関西ローカル）での放送

ytvでは、『ニューススクランブル』時代にはスポンサーを付けず、BGMに「言葉にできない」（オフコース）のオルゴールバージョンを使用していました。

『かんさい情報ネットten!』では、「きょうの気になる10人!tenこもり!」に「めばえ」を内包。「10人目の気になる人」として、赤ちゃんの映像を放送していました。その後、再び独立したコーナーとなり、スタジオアリスがスポンサーに付きました。

ytvでは、放送当日の午前中に近畿2府4県で産まれた赤ちゃんを募集し、情報を基に取り上げる赤ちゃんを決定していました。2019年度までは、ディレクターが直接、赤ちゃんが出産した場所を訪問して撮影・取材を行っていました。

2020年度からは、新型コロナウイルスの影響で、赤ちゃん家族（または看護師）に動画撮影を依頼し、ytv側で編集した映像を放送する形式に変更されています。

特別企画

2011年9月11日には、放送1000人達成を記念して、『ten!』で「めばえ誕生1000人スペシャル」を放送。熊木杏里さんが「誕生日」を歌いました。

また、『ten!』のコメンテーターである奥野史子さんや、オリンピアンの小林祐梨子さんが出産した際にも、特別に映像が放送されました。

2012年には、「めばえ生中継スペシャル」として、産婦人科からの生中継を実施。生まれたばかりの赤ちゃんの映像を紹介しました。

各地方局での放送

各ネット局では、独自のタイトルやオープニング映像を使用するなど、個性を出しています。高知放送では、ダイジェスト版の5分番組を放送していました。

応募条件や制作体制も局ごとに異なり、提携する産婦人科からの協力で取材する局や、視聴者からの応募を受け付ける局があります。山形放送と福島中央テレビでは、取材した映像をCMなどにも使用することがあります。

iPhone向け公式アプリ「Mebae」

ytvでは、iPhone向けに公式アプリ「Mebae」を提供しています。このアプリを使えば、オリジナルの「めばえ」動画を簡単に制作できます。