めんたい☆キッド

めんたい☆キッド（本名非公開、1978年2月16日生）は、福岡県を拠点とする日本の覆面レスラー。その名の通り、福岡名産の明太子をモチーフにしたマスクとコスチュームが特徴である。九州プロレスを代表する選手の一人として、団体の中心で活躍を続けてきた。

生い立ちとキャリア初期

幼い頃からプロレスラーを志し、特に初代タイガーマスク、獣神サンダー・ライガー、ウルティモ・ドラゴンの華麗なファイトに大きな影響を受けて育った。九州産業大学在学中にはプロレス研究会（現在はプロレス研究部）に所属し、学生プロレスのリングで経験を積んだ。大学卒業後、プロレスラーの道を本格的に歩むべくメキシコへ渡り、名門・闘龍門の12期生として入門。2003年 5月11日、メキシコの地でプロデビューを果たした。その後、マスクマン・ガジャルドとして活動。2005年1月に日本へ帰国し、同年3月からはみちのくプロレスに参戦。「みちのくトリオリーグ戦～三傑」には「チームのりスタ」の一員、110・片上隊員として出場するなど、経験を積んだ。2006年2月にはドラゴンドアのリングで一度目の引退セレモニーを行った。

九州プロレスでの活躍

2007年10月、新たに旗揚げ準備を進めていた九州プロレスへ入団。リングネームを現在のめんたい☆キッドに改め、新たなスタートを切った。2008年 5月11日の九州プロレスシーメイト大会（プレ旗揚げ戦）で、筑前りょう太とタッグを組み、YOSHIYA＆クワイエット・ストーム組を相手に再デビュー戦を行った。翌2009年7月6日には、九州プロレスの旗揚げ戦本大会に出場。筑前りょう太と組んでメインイベントを務めた。同年10月に開催された中量級トーナメント「おくんちカップ」では決勝まで進出したが、旭志織に敗れ準優勝となった。しかし、2010年9月の旭志織とのシングル再戦では勝利を収めた。また、タッグ戦線でも実績を残し、2010年12月には「博多華味鳥杯1DAYタッグトーナメント」に旭志織と組んで出場。見事優勝を果たし、決勝戦ではタッグパートナーでもあった筑前りょう太からキャリア初の直接フォール勝ちを収める快挙を成し遂げた。

九州プロレスの主力選手として、看板タイトルである九州プロレス王座を巡る戦いにも深く関わるようになる。2013年9月には当時の王者である玄海に初挑戦したが、ベルト奪取はならなかった。その後も挑戦を続け、2015年8月9日に開催された九州プロレス創立7周年記念大会において、三度目の挑戦で玄海を破り、第4代九州プロレス王者となった。この王座は8回の最多防衛記録を樹立するなど長期にわたり保持したが、2018年1月に三原一晃に敗れ、王座から陥落した。その後も度々王座戦線に絡み、2023年2月5日にはTAJIRIを破り、第13代九州プロレス王者として再び頂点に立った。しかし、同年8月6日の九州プロレス15周年記念大会で行われた玄海、野崎広大との3WAYマッチでの防衛戦に敗れ、王座を失った。

タッグ戦線でも九州プロレスを牽引し、2021年7月5日にはアレハンドロと組んで堀口元気＆横須賀亨組から九州プロレスタッグ王座を奪取し、第9代王者となった。アレハンドロのNOAH参戦に伴い王座を返上したが、翌2022年7月には梶トマトと組んでGAINA＆のはしたろう組を破り、第11代タッグ王者となるなど、複数回にわたりタッグの頂点に立っている。また、「博多華味鳥杯1DAYタッグトーナメント」では2009年、2010年、2014年、2015年と過去4回優勝を果たしており、このトーナメントでの強さも特筆される。グローカルタッグ・トーナメントでも2度の準優勝という実績を残している。

2020年12月13日のタッグトーナメント決勝戦中に足を負傷し、長期欠場を余儀なくされたが、2021年5月3日には負傷時と同カードで復帰戦を行い、勝利でリングへの帰還を果たした。

2024年6月22日、第15代九州プロレス王者の関本大介に挑戦したが、ベルト奪取は叶わなかった。この試合後、翌2025年5月中の引退を正式に表明。キャリア終盤を迎え、最後まで九州プロレスのリングで奮闘を続ける姿は、多くのファンに感動を与えている。

得意技

めんたいスプラッシュ
最高級めんたいスプラッシュ
めんたい式高角度前方回転エビ固め
めんたいバスター（ファルコンアローと同型）
めんたいクラッチ
スリングブレイド

主な獲得タイトル・実績

九州プロレス王座（第4代、第13代）
最多防衛記録保持者（8回）
最多通算防衛記録保持者（9回）
九州プロレスタッグ王座（第9代、第11代）
最多戴冠保持者（2回）
博多華味鳥杯1DAYタッグトーナメント優勝（2009年、2010年、2014年、2015年）

その他

入場曲：MENTAI☆KID This is the power song（SQ）
舞台出演：黄昏のジャーマンスープレックスホールド（2012年6月22日） - 本人役

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