やのまん

株式会社やのまんについて

株式会社やのまん（YANOMAN CORPORATION）は、東京都台東区に本社を置く、ジグソーパズルやカードゲームを中心とした製造・開発・販売会社です。かつてはテレビゲームソフトやミニカーの制作も手掛けていました。

創業と発展

1954年1月、矢野満氏が「矢野満商店」として創業。1959年12月に法人化し、1968年に現在の社名に変更しました。社名は創業者のニックネームに由来します。1974年には、国産初のジグソーパズル製造機を開発し、それまで輸入品に頼っていた国内市場に、日本独自のジグソーパズルを投入しました。「富士山」「金閣寺」「銀閣寺」「姫路城」などの親しみやすいモチーフのパズルは、国内のジグソーパズルブームを牽引する大ヒットとなりました。

多角的な事業展開

1990年にはテレビゲーム事業に参入し、「アレサ」や「フェーダ」などのタイトルをリリースしましたが、7年で撤退しました。しかし、末期にはソフトウェア事業部を設立し、「YANOMAN GAMES」ブランドを展開していました。近年では、水木しげる関連の商品を多数発売し、妖怪フィギュアや関連書籍、DVDなどを制作。2007年には、鳥取県境港市に「ゲゲゲの妖怪楽園」をオープンするなど、幅広い事業展開を行っています。

主な商品・ソフト

3Dパズル・各種パズル
ジグソーパズル用額縁
テレビゲームソフト
ランナバウト
フェーダ
アレサ
ソングマスター
日焼けの想い出+姫くり など
携帯ゲームソフト
アレサ
ペンタドラゴン
うる星やつら など
トレーディングカードゲーム
妖怪伝
レイフィールド など
カードスリーブ
トラブル

過去の出来事

「台湾島」表記問題

一部報道で、3Dジグソーパズル地球儀において「台湾」が「台湾島」と表記されていたことが判明しました。これを受け、やのまんは公式HP上で、該当箇所のピースを無償で交換することを発表しました。

鳳凰堂の許諾問題

世界遺産である平等院の鳳凰堂の写真を使用したジグソーパズルを、許諾なしに製造・販売したとして、平等院から販売停止と在庫破棄を求められ提訴されました。やのまんは当初争う姿勢を示していましたが、2020年10月、京都地裁にて和解が成立しました。裁判所は平等院の主張を否定し、やのまんに違法行為がないことを文書で認めました。最終的に平等院側が当該製品の在庫破棄費用を負担し、やのまんは今後平等院の同意なしに平等院の写真を使った製品を販売しないことを条件として合意に至りました。

その他

1980年頃には、遺跡の発掘物の復元を疑似体験できるキットとして、素焼きの埴輪をバラバラにした商品を販売していました。

外部リンク

ジグソーパズルのやのまん - やのまん公式サイト
ゲゲゲの妖怪楽園
YANOMAN GAMES - ウェイバックマシン
* やのまん - メディア芸術データベース

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