やまびこ賞

やまびこ賞：岩手競馬を彩る重賞競走の歴史と魅力

やまびこ賞は、岩手県競馬組合が盛岡競馬場で施行する地方競馬の重賞競走です。正式名称は「盛岡愛馬の会協賛 やまびこ賞」で、サラブレッド系3歳馬、岩手所属馬が出走資格を持ちます。

歴史と変遷

1982年、旧盛岡競馬場で岩手所属馬限定の特別競走として誕生しました。当初は1750mで行われていましたが、その後、距離や開催場所の変更を経て、長きに渡り特別競走として親しまれてきました。一時中断の後、2013年に重賞競走へ昇格。2016年には岩手競馬グレード制の導入に伴いM3に格付けされましたが、2020年にはM2へ格上げされ、現在に至ります。

トライアル競走としての役割

やまびこ賞は、時期によって異なる競走のトライアル競走として機能してきました。2019年まではダイヤモンドカップのトライアル競走として、上位入着馬に優先出走権が与えられていました。2020年からは、施行時期が夏季に移り、不来方賞のトライアル競走に指定されています。優先出走権の対象は、2023年までは3着まででしたが、2024年からは優勝馬のみに変更されました。

出走条件と賞金

2024年の出走条件は、サラブレッド系3歳、岩手所属馬です。負担重量は定量で、56kg、牝馬は2kg減となります。賞金は1着500万円、2着175万円、3着100万円と非常に魅力的です。4着65万円、5着35万円、そして着外手当も2万5000円と、多くの馬に報いるシステムが整っています。副賞として盛岡愛馬の会賞、開催執務委員長賞が授与されます。

歴代優勝馬と今後の展望

2013年の重賞昇格以降、やまびこ賞は数々の名馬を輩出してきました。これらの優勝馬たちは、岩手競馬の歴史にその名を刻んでいます。（具体的な歴代優勝馬のリストは、地方競馬全国協会のウェブサイトやJBISサーチで確認できます。）

ダートコースで競われるやまびこ賞は、岩手競馬の夏の風物詩として、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。その歴史と伝統を受け継ぎながら、新たなスターホースを誕生させる舞台として、その存在感をますます高めていくことが期待されます。

その他

なお、やまびこ賞という名称は、川崎競馬場や浦和競馬場などでも過去に特別競走として使用されたことがあります。岩手競馬のやまびこ賞とは異なる点にご注意ください。

もう一度検索