ゆうだち (護衛艦・2代)

護衛艦「ゆうだち」について

「ゆうだち」（ローマ字：JS Yudachi, DD-103）は、海上自衛隊に所属する護衛艦の一隻であり、むらさめ型護衛艦の3番艦です。この艦名は、過去に存在した日本の艦艇である「夕立」に由来しており、彼女は4代目の艦船となります。元々の「夕立」は旧海軍の神風型駆逐艦を始め、白露型駆逐艦や初代むらさめ型護衛艦においても同名の艦が運用されていました。

本記事では「ゆうだち」の艦歴について詳しく扱い、同艦の性能や装備についてはむらさめ型護衛艦に関する資料を参照するようにします。

艦歴の詳細

「ゆうだち」は、中期防衛力整備計画に基づいて平成6年度に建造された護衛艦で、1996年3月18日に住友重機械追浜造船所浦賀工場で起工されました。そして、1997年8月19日に進水、1999年3月4日に正式に就役しました。初めて配属されたのは第2護衛隊群第6護衛隊で、佐世保に基地を持ちました。

初期の活動

就役以来、「ゆうだち」はいくつかの重要な任務に従事しました。2000年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、国際的な協力・交流を行いました。さらに、2002年7月にはインド洋に派遣され、テロ対策特別措置法に則って補給艦「とわだ」とともに活動を展開しました。この任務は9月まで続き、その後11月26日に無事帰国しました。

2004年から2005年にかけては、日露捜索救難訓練などにも参加し、護衛艦「くらま」と共に海上警備行動にも従事しました。2007年にはインド主催の多国間演習「マラバール2007」に参加し、更なる国際協力に寄与しました。

海賊対処活動

2010年から2011年には護衛艦「きりさめ」と協力して、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動に従事しました。この活動では32回にわたり290隻を護衛して、多くの船舶の安全を守りました。

国際訓練と共同演習

2022年にはさまざまな艦艇との共同訓練を行い、他国との連携強化にも努めてきました。ドイツ海軍フリゲート「バイエルン」やアメリカ海軍との緊密な訓練を通じて、各国との協力を促進し、戦術的能力向上にも寄与しました。特に、インド海軍主催の多国間共同訓練（MILAN2022）では初めての参加となり、さらなる協力の深化が見られました。

Recent Activities

近年の活動では、2023年には米海軍との共同訓練が相次ぎ、相模湾や南シナ海において各種戦術任務を実施しました。これらの訓練では、双方の艦艇が協力して効果的な運用を行っている様子が確認されました。

終わりに

現在、「ゆうだち」は第3護衛隊群第7護衛隊に所属し、大湊を定係港としています。彼女の艦歴は、日本の防衛力だけでなく、国際的な平和の維持にも大きく貢献しています。これからも「ゆうだち」の活躍に注目していきたいと思います。

もう一度検索