わたしの紙風船

わたしの紙風船について

「わたしの紙風船」は日本の著名な楽曲で、作詞を嶋岡晨、作曲・編曲を越部信義が手掛けています。この曲は、1971年の2月と3月に、NHKの音楽番組『みんなのうた』で初めて放送されました。楽曲が誕生した背景には、当時小学生だった娘を励ますために創作されたという深い思いがあります。曲のテーマは「心」とし、それを紙風船に例え、儚さや美しさを表現しました。

初演の際には、「赤い鳥」という音楽グループがこの曲を歌い、視覚的な魅力を引き立てるため、毛利厚が手がけたアニメーションがともに流されました。この放送後、この曲は多大な評価を受け、『みんなのうた』の代表作の一つとなりました。1971年に放送された版は、その後も再放送が行われ、視聴者に愛され続けています。

1983年には、「赤い鳥」のメンバーであった後藤悦治郎と平山泰代による音楽ユニット「紙ふうせん」が新たにこの曲を歌い直しました。このリメイク版も『みんなのうた』で放送され、アニメーションは柳瀬譲二が制作しました。以降、この紙ふうせん版の再放送は数多く行われており、放送のたびに新たなファンを魅了しています。

「わたしの紙風船」は、特に1980年代までの放送頻度が高く、視聴者の記憶に強く刻まれています。しかし、赤い鳥のオリジナル版は1976年を最後に再放送されることがなく、長い間その姿を消していましたが、2023年には47年ぶりにラジオで再放送されるという出来事がありました。これにより、古いファンの懐かしさと共に新しい世代にもその存在が知られることとなりました。

さらに、赤い鳥版は2003年に発売された『赤い鳥 コンプリート・コレクション 1969-1974』という12枚組CD-BOXにその音源が収録され、現在でも多くのリスナーに親しまれています。

また、「わたしの紙風船」は『おかあさんといっしょ』でも歌われており、坂田おさむと神崎ゆう子がその変わったバージョンを披露しました。このように、異なる世代のアーティストたちがそれぞれの色を加えて歌い継いでいるのも、この曲の魅力の一つです。

放送歴

次に、この楽曲に関する放送歴をご紹介します。以下は「赤い鳥」版と「紙ふうせん」版の再放送履歴です。

赤い鳥版（1971年）

• - 1971年10月 - 11月
• - 1974年4月 - 5月
• - 1976年6月 - 7月
• - 2023年6月 - 7月（ラジオのみ）

紙ふうせん版（1983年）

• - 1984年12月 - 1985年1月
• - 1986年2月 - 3月
• - 1987年2月 - 3月
• - 1988年6月 - 7月
• - 1990年10月 - 11月
• - 1993年10月 - 11月
• - 1995年10月 - 11月（ラジオのみ）
• - 1998年4月 - 5月（ラジオのみ）
• - 2007年12月 - 2008年1月（ラジオのみ）
• - 2011年4月 - 5月
• - 2016年12月17日・2017年1月21日（みんなのうたリクエスト）
• - 2021年9月（こんなうた あんなうた）

カバー作品

この曲は様々なアーティストによってカバーされており、特に山田美也子やこおろぎ'73のバージョンが日本コロムビアよりリリースされています。これにより、多世代に渡って喜ばれる楽曲となり、音楽の懐かしさや新しさを伝え続けています。

「わたしの紙風船」は、時を超えて多くの人の心に響き、歌い継がれる存在であり続けています。

もう一度検索