わびれもの

漫画『わびれもの』の詳細

概要

『わびれもの』は、日本の漫画家小坂俊史による作品で、2008年1月から2010年4月まで竹書房の『まんがライフMOMO』に連載されていました。その後、2011年2月号からは『わびれものゴージャス』に改題され、2013年5月号まで続きます。この漫画は、作者が訪れたさまざまな「寂れたスポット」をテーマにしたエッセイ漫画であり、独特の視点やユーモアが交じった内容が特徴です。単行本の表紙デザインは、始めの『わびれもの』が「るるぶ」のパロディであり、続編の『わびれものゴージャス』は「ことりっぷ」のパロディとなっています。

訪問したスポット

物語では、鉄道や駅、観光地、過疎地、都会のエアポケット、変わった観光スポット、日本の極など、作者が訪れた多様な場所が描かれています。具体的には、飯田線や後藤寺線、筑肥線といった鉄道をはじめ、閑散期の観光地である江ノ島や相模湖、さらには過疎地域の足尾銅山や清里駅前など、多岐にわたるスポットが登場します。また、都会の中に存在する小さな空間や珍しい観光地も取り上げられています。これらの場所は、作者自身の旅行経験を基にしており、訪れる際の感情や思い出が生き生きと描写されている点が魅力です。

主な登場人物

物語には、作者自身を含む様々なキャラクターが登場します。小坂俊史は、さびれたスポットを巡る旅を楽しむ主人公であり、無人駅や個性的な駅舎を好む鉄道ファンです。また、編集長のスズキは、この作品のツッコミ役でありながら、ユニークな作品にGOサインを出す頼もしい存在です。さらに、他の漫画家やトラベルライターたちも登場し、それぞれが絡むことで物語に深みを与えています。

書籍情報

『わびれもの』は全2巻から構成されており、初巻は2010年6月10日に発行され、ISBNは978-4-8124-7278-1です。続編の『わびれものゴージャス』は、2013年5月31日に発行され、ISBNは978-4-8124-8176-9となっています。これらの書籍は、独特の視点で描かれた寂しいスポットの魅力を存分に感じることができる作品です。

総括

小坂俊史の『わびれもの』は、ただの旅行記ではなく、日本の隠れた魅力を再発見させるエッセイ漫画であり、さまざまな観点から旅の楽しさや人々との関わりを描いています。読者にとって、単なる観光地の紹介ではなく、訪れることの楽しみや、その場所が持つ歴史とストーリーに焦点を当てる新しい視点を提供しています。

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