アイザイア・トーマス (1989年生のバスケットボール選手)

アイザイア・トーマス：不屈の पॉइंटガード

アイザイア・ジャマー・トーマス（Isaiah Jamar Thomas, 1989年2月7日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州タコマ出身のプロバスケットボール選手です。現在はGリーグのソルトレイクシティ・スターズに所属し、ポイントガードとして活躍しています。

ワシントン大学を経て、2011年のNBAドラフトでサクラメント・キングスから全体60位という最下位指名を受けました。しかし、その逆境を跳ね返し、彼はNBAの舞台で輝きを放ちます。

NBAでの軌跡

サクラメント・キングス

ルーキーシーズンから持ち前の得点力を発揮し、2012年2月19日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で自身初のダブル・ダブルを達成。ルーキー・オブ・ザ・マンスを2ヶ月連続で受賞し、NBAオールルーキーチームの2ndチームにも選出されました。2014年1月19日のオクラホマシティ・サンダー戦ではキャリアハイの38得点を記録するなど、キングスの中心選手として活躍しました。

フェニックス・サンズ

2014年7月、サインアンドトレードでフェニックス・サンズへ移籍。しかし、チームの戦略にフィットせず、短期間で移籍することになります。

ボストン・セルティックス

2015年2月、大型トレードでボストン・セルティックスへ移籍。ここで彼はキャリアのピークを迎えます。2015-2016シーズンにはオールスターファン投票でガード部門9位となり、自身初のNBAオールスターゲーム出場を果たしました。ドラフト最下位からのオールスター出場は、世界に大きな衝撃を与えました。2016年12月30日のマイアミ・ヒート戦では52得点を記録するなど、セルティックスを牽引しました。

クリーブランド・キャバリアーズ、ロサンゼルス・レイカーズ

2017年8月、カイリー・アービングとのトレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍しますが、股関節の怪我に苦しみ、出場機会は限られました。その後、2018年2月にはロサンゼルス・レイカーズへ移籍しますが、怪我の影響でシーズンを終えることになります。

デンバー・ナゲッツ、ワシントン・ウィザーズ

2018年7月、デンバー・ナゲッツと契約。2019年7月にはワシントン・ウィザーズへ移籍しますが、怪我やチームの戦略との不一致から、再び移籍を繰り返すことになります。

ニューオーリンズ・ペリカンズ、そしてGリーグへ

2021年4月、ニューオーリンズ・ペリカンズと10日間契約を結び、NBA復帰を果たしますが、契約延長はなりませんでした。その後、Gリーグでプレーし、再びNBAへの挑戦を続けます。

シャーロット・ホーネッツ

2022年3月、シャーロット・ホーネッツと10日間契約を結び、シーズン終了までプレーしました。

フェニックス・サンズ復帰

2024年3月、フェニックス・サンズに10日間契約で加入。NBAに復帰を果たし、その後シーズン終了までの契約を結びました。

Gリーグ復帰

2025年1月、ソルトレイクシティ・スターズへ再加入し、Gリーグでのプレーを続けています。

プレースタイル

身長175cmとNBAでは最も小柄な部類に入るものの、高い得点能力とアグレッシブなプレースタイルで観客を魅了します。ドライブからの得点や高確率のアウトサイドシュートを武器とし、第4クォーターでの勝負強さも持ち合わせています。一方で、その体格から守備面では課題を抱えています。

エピソード

彼の名前は、かつてデトロイト・ピストンズなどで活躍したアイザイア・トーマス（スペルは異なる）に由来します。レイカーズファンであった父親が、1989年のNBAファイナルでの賭けに負けたことがきっかけで、息子に敵チームの中心選手の名前を付けたというエピソードがあります。

アイザイア・トーマスは、決して恵まれた体格ではありませんでしたが、不屈の精神と努力でNBAの舞台で輝きを放ちました。彼のキャリアは、多くの人々に勇気と希望を与えています。

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