アイザイア・ピード

アイザイア・ピード：輝きと苦難のアメリカンフットボール選手

アイザイア・ピード（Isaiah Pead、1989年12月14日生まれ）は、オハイオ州コロンバス出身のアメリカンフットボール選手です。ランニングバックとして、その才能を発揮し、多くの期待を集めました。

大学時代の活躍

ピードはシンシナティ大学で2008年から2011年までプレーしました。在学中、彼は傑出したランニングバックとしての能力を示し、545回のランで3,288ヤードを獲得、27回のタッチダウンを記録しました。また、パントリターンでもその能力を発揮し、チームに貢献しました。

特に4年次の2011年には、ビッグ・イースト・カンファレンスの最優秀攻撃選手に選ばれるという栄誉に輝きました。さらに、シニアボウルにも出場し、MVPに選ばれるなど、その才能を高く評価されました。

NFLへの挑戦

ドラフト指名前には、ジャマール・チャールズやルショーン・マッコイといったNFLのトップランニングバックと比較されるほど、ピードの将来性には大きな期待が寄せられていました。そして、2012年のNFLドラフトにおいて、セントルイス・ラムズから2巡目全体50位で指名を受け、プロの世界へと足を踏み入れました。

しかし、1年目の2012年は、プレシーズンゲームでその爆発力を見せたものの、プレイブックの習得に苦労し、レギュラーシーズンでは10回のランで54ヤードという成績に終わりました。同年ドラフト7巡指名のダリル・リチャードソンに差をつけられる結果となりました。

2013年、スティーブン・ジャクソンがアトランタ・ファルコンズへ移籍したことから、ピードはダリル・リチャードソン、ザック・ステイシー、テランス・ガナウェイらとポジション争いを繰り広げました。しかし、5月31日、NFLの薬物規定に違反したとして、その年の開幕戦への出場停止処分を受けました。出場停止明けにチームへ合流するため、プレシーズンゲームでは先発として多く起用され、26回のランで86ヤード（平均3.3ヤード）を獲得しました。

怪我との闘い

2014年、プレシーズン第2週のグリーンベイ・パッカーズ戦で負傷し、MRI検査の結果、ACL（前十字靭帯）を断裂していることが判明しました。これにより、シーズン全体を棒に振ることとなりました。怪我からの復帰を目指しましたが、2015年には2試合に出場した後、9月に解雇されました。

その後、11月2日には、レベオン・ベルがMCL（内側側副靭帯）を断裂し、故障者リスト入りしたピッツバーグ・スティーラーズと契約を結びました。

アイザイア・ピードは、その才能と努力にもかかわらず、怪我に苦しめられ、NFLでのキャリアを十分に開花させることができませんでした。しかし、大学時代に見せた輝きは、多くのファンの記憶に残っています。

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