アイム・ウィズ・ユー (レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアルバム)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - アイム・ウィズ・ユー

『アイム・ウィズ・ユー』（I'm With You）は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ（Red Hot Chili Peppers）が2011年に発表した10枚目のスタジオ・アルバムです。前作『ステイディアム・アーケイディアム』から5年という期間を経てリリースされた本作は、バンドにとって新たな時代を告げる作品となりました。

概要

本作の大きな特徴は、ギタリストとしてジョシュ・クリングホッファーが加入したことです。ジョン・フルシアンテの脱退後、新たなギターサウンドを追求するバンドにとって、ジョシュの加入は大きな転換期となりました。プロデューサーは前作に引き続き、リック・ルービンが担当し、イースト・ウエスト・スタジオとシャングリ・ラ・スタジオでレコーディングが行われました。アルバムタイトルはジョシュが考案したとされています。

アートワークは、現代美術家ダミアン・ハーストが手がけ、印象的な視覚イメージを提供しています。

商業的な成功も収めており、イギリスではアルバムチャートで初登場1位を獲得。これは『バイ・ザ・ウェイ』、『ライヴ・イン・ハイド・パーク』、『ステイディアム・アーケイディアム』に続く4作目の首位獲得となりました。アメリカのBillboard 200と日本のオリコンチャートでは2位を記録し、各国でゴールドディスクを獲得しています。

収録曲

1. モナーキー・オブ・ローゼズ (Monarchy of Roses)
2. ファクトリー・オブ・フェイス (Factory of Faith)
3. ブレンダンズ・デス・ソング (Brendan's Death Song)
4. エチオピア (Ethiopia)
5. アニー・ウォンツ・ア・ベイビー (Annie Wants a Baby)
6. ルック・アラウンド (Look Around)
7. レイン・ダンス・マギーの冒険 (The Adventures of Rain Dance Maggie)
8. ディド・アイ・レット・ユー・ノウ (Did I Let You Know)
9. グッバイ・フーレイ (Goodbye Hooray)
10. ハピネス・ラヴズ・カンパニー (Happiness Loves Company)
11. ポリス・ステーション (Police Station)
12. イーヴン・ユー・ブルータス? (Even You Brutus?)
13. ミート・ミー・アット・ザ・コーナー (Meet Me at the Corner)
14. ダンス、ダンス、ダンス (Dance, Dance, Dance)

シングルカット

レイン・ダンス・マギーの冒険 (The Adventures of Rain Dance Maggie) (2011)
ミュージック・ステーションに出演し演奏。
PVはマーク・クラスフェルドが監督。
モナーキー・オブ・ローゼズ (Monarchy of Roses) (2011)
日本でもシングルカット。
日産・エルグランドのCMに起用。
PVはマーク・クラスフェルドが監督。
ルック・アラウンド (Look Around) (2012)
PVにはアンソニーの息子エヴァリーが出演。
ロバート・ヘイルズが監督。
ディド・アイ・レット・ユー・ノウ (Did I Let You Know) (2012)
ブラジルのファンによってPVが制作され、後に公認。
ブレンダンズ・デス・ソング (Brendan's Death Song) (2012)
ロサンゼルスのパンク・ロッククラブのオーナー、ブレンダン・マレン氏に捧げられた曲。
* PVは葬送行進がコンセプト。

『アイム・ウィズ・ユー』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの新たな章の幕開けを告げる作品であり、ジョシュ・クリングホッファーの加入によってバンドサウンドに新たな息吹が吹き込まれました。リック・ルービンのプロデュースワークも光り、彼らの音楽性をさらに進化させた作品として、多くのファンに愛されています。

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