アイ・アイゲーム

『アイ・アイゲーム』

『アイ・アイゲーム』は、フジテレビが1979年から1985年まで放送したクイズ番組で、毎週日曜の夜に視聴者を楽しませました。この番組は、アメリカのCBSの人気番組『マッチ・ゲーム』を元にして企画され、特に視聴者参加型のスタイルが魅力的でした。司会を務めた山城新伍の独特な進行により、若干ぶっつけ本番的な雰囲気が漂っていました。

番組の構成とスタイル

番組は、毎回3名の一般参加者と6人の芸能人解答者が登場する形式で進行されました。解答者は毎週オーディションを経て選ばれ、豪華な出演陣が揃っていました。中には名高達郎やクロード・チアリ、将棋棋士の芹沢博文、さらには若手の人気タレントも名を連ねていました。

『アイ・アイゲーム』の最大の特徴は、問題の一部が伏字にされていることでした。これに対して解答者たちが考えた答えを出すのですが、その内容が時に下ネタを含むものが多く、視聴者の笑いを誘いました。司会の山城新伍は、これを「チョメチョメ」と表現し、この言葉が流行語としても認識されました。

収録の様子

収録は基本的にぶっつけ本番で行われましたが、山城はアドリブが得意で、番組の進行はスムーズに進みました。出演者は、オープニングで前回の正解率を紹介され、ネームプレートに表示される数字の回転ボードが印象的でした。視聴者投票による評価もあり、解答者の面白さが求められました。

さらに参加者のオーディションはプロデューサーの常田久仁子が直接行うこともあり、全国から集まった視聴者の中から選ばれる過程は大変で、時には大量の応募の中から選定が行われました。このような工夫が、番組の魅力を一層引き立てていました。

賞品とルール

番組のルールもユニークで、得点に応じた賞品が用意されていました。最終的に多くのポイントを獲得した参加者には、シンガポール旅行へ挑戦できる「チャンピオンゲーム」の権利が与えられました。

特に、一般参加者が答えを予想し、芸能人の答えと一致すれば旅行を獲得できるシステムが、視聴者の期待感を煽りました。さらに全ての参加者には参加賞も用意されており、ポイントに応じて報酬が付与されるルールがありました。

ネットワークと放送時間

『アイ・アイゲーム』はフジテレビ系列のほか、TBS系列の青森テレビや日本テレビ系列のテレビ岩手など、多数のネット局でも放送され、関東以外の地域でもその人気を広げました。特定の地域では時差ネットという形で時間帯が変更されるなど、多様な放送形態が取られました。

終焉とその影響

放送開始当初、山城新伍が「3ヶ月で終わる」と発言していたにもかかわらず、結果的に6年間の長寿番組となりました。このように『アイ・アイゲーム』は視聴者と芸能人のユーモア溢れるやり取りを通じて、多くの笑いと感動を提供し、テレビ界に多大な影響を与えました。後に続く多くのバラエティ番組にそのスタイルは受け継がれていくことになります。

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