アイ・オー・データ機器
株式会社アイ・オー・データ機器（I-O DATA DEVICE, INC.）は、1976年に創業された、石川県金沢市に本社を置く精密機器メーカーです。
パソコン周辺機器の老舗として知られ、その歴史は日本のパーソナルコンピュータ黎明期と重なります。創業当初は、福井県の繊維業者向けに「オンライン織布工場管理システム」を開発したことが始まりでした。その後、シャープやNECの8ビットパソコンに対応した外部記憶装置や周辺機器の開発で注目を集め、HDD、MO、CD-RW、DVD-RAMドライブなどのストレージ機器や、IDE、SCSI、USBなどのインターフェース部品、メモリに強みを持つようになりました。
特に、NECのPC-9800シリーズが市場から姿を消した後も、長きにわたり対応機器を発売し続けたことは特筆に値します。また、PCメーカー各社の純正パーツのOEM、設計も手掛けていました。
かつては、「マルチ君」と「メディアちゃん」というマスコットキャラクターが、店頭デモンストレーションやカタログ、ローカルCMで活躍していました。マルチメディアという言葉が流行したMicrosoft Windows 3.1から95の頃です。その後、森井ケンシロウ氏によって描かれた、女子大学生のアイちゃんと猫のオデッタが公式キャラクターとなり、製品の活用例などを4コマ漫画やアニメーションで紹介しました。これらのキャラクターは、IODATAチャンネルで公開されている動画にも登場し、オデッタを原田ひとみ氏、アイちゃんを平田真菜氏が演じました。
1999年には、釈由美子さんを起用したMP3プレーヤー「HyperHyde」のCMも放映されました。
2002年以降は、更なる成長を目指し、Rec-ONやRec-POTなどのハードディスクレコーダーや液晶テレビ、地上デジタル放送対応チューナーなど、家電分野へも積極的に進出しています。2010年には、同業のバッファローの親会社であるメルコホールディングス、デジオンと共に、一般社団法人デジタルライフ推進協会を設立し、パソコン周辺機器メーカーの立場から家電分野への影響力強化を図っています。
近年では、スマートフォンを意識した製品開発も進んでおり、PC向け以外の製品が増えています。
2013年には、経営環境悪化を理由に初めて希望退職を募集し、全従業員数の約14％にあたる121名の削減を実施しました。
2013年6月には、コーポレートロゴをリニューアルしました。従来の青い長方形に白抜きの「I-O DATA」というロゴから、丸みを帯びたフォントで、文字色は紺色、ハイフン部分が紫色のひし形に変更され、コーポレートメッセージである「進化する明日へ Continue thinking」が加えられました。新しいロゴは、顧客を含む全ての利害関係者との間に垣根のない身近な存在であり、既存の枠組みに囚われず柔軟に進化し続ける企業でありたいという思いが込められています。ひし形のシンボルは「心」をモチーフにしており、顧客の声に耳を傾け、それに応える製品作りへの情熱を表しています。
2015年4月には、ウェスタン・デジタルとの販売代理店契約を締結し、アイ・オー・データ機器ブランドでは、録画向けなど日本固有の需要に特化した市場へ訴求し、WDブランドでは、Mac専用モデルや高機能な付属アプリケーションなど、付加価値を重視するユーザーに訴求しています。
2017年2月には、Embest Technology Co. Ltdとの代理店契約を締結し、「Raspberry Pi」及びそのオプション品の販売を開始しました。
2017年9月には、創業者で代表取締役社長だった細野昭雄氏が代表取締役会長に、常務取締役の濵田尚則氏が代表取締役社長に就任しました。
2022年2月には、経営陣らによるMBO（マネジメント・バイアウト）を実施すると発表し、株式公開買付け成立後、同年6月16日付で上場廃止となりました。2023年7月には、代表取締役会長の細野昭雄氏が会長兼任のまま社長に復帰しました。
主力製品としては、液晶ディスプレイ、グラフィックアダプター、メモリ、フラッシュメモリ、メモリーカード、ハードディスク、LANDISK、無線LAN、カードリーダー、DVDドライブ、ビデオキャプチャ、ワンセグチューナー、パソコン用地上デジタルチューナー、各種インターフェースカードなどがあります。また、三菱ケミカルメディアの「Verbatim」「MITSUBISHI」製品の日本総代理店として、光ディスクやメモリーカードなども販売しています。Windowsの他に、Mac向けの商品ラインナップも豊富です。
主要事業所は、本社（石川県金沢市）、本社第2ビル（石川県金沢市）、東京オフィス（東京都千代田区）、大阪営業所（大阪市）、札幌営業所（札幌市）、仙台営業所（仙台市）、名古屋営業所（名古屋市）、広島営業所（広島市）、福岡営業所（福岡市）、能美物流センター（石川県能美市）などがあります。
沿革としては、1976年1月10日に株式会社アイ・オー・データ機器が設立され、1980年にパソコン周辺機器分野へ参入しました。その後、各地に営業所を開設し、1991年に日本証券業協会に店頭登録、2004年にジャスダック証券取引所に上場しました。2013年には、東京証券取引所JASDAQに上場しましたが、2022年にMBOにより上場廃止となっています。その他、海外子会社の設立やM&Aなど、事業拡大を続けています。
子会社には、國際艾歐資訊股份有限公司、艾歐資訊香港有限公司、I-O DATA America,Inc.、ITGマーケティング株式会社、I-O DATA VIETNAM CO., LTD.、株式会社エスティトレードがあります。関連会社には、I-O & YT Pte. Ltd.、クリエイティブメディア株式会社などがあります。また、関連公益法人として、公益財団法人I-O DATA財団があります。
アイ・オー・データ機器は、パソコン周辺機器の老舗として、その技術力と革新性で常に業界をリードしてきました。今後も、変化を恐れず、新たな分野への挑戦を続ける企業として、その動向が注目されます。
パソコン周辺機器の老舗として知られ、その歴史は日本のパーソナルコンピュータ黎明期と重なります。創業当初は、福井県の繊維業者向けに「オンライン織布工場管理システム」を開発したことが始まりでした。その後、シャープやNECの8ビットパソコンに対応した外部記憶装置や周辺機器の開発で注目を集め、HDD、MO、CD-RW、DVD-RAMドライブなどのストレージ機器や、IDE、SCSI、USBなどのインターフェース部品、メモリに強みを持つようになりました。
特に、NECのPC-9800シリーズが市場から姿を消した後も、長きにわたり対応機器を発売し続けたことは特筆に値します。また、PCメーカー各社の純正パーツのOEM、設計も手掛けていました。
かつては、「マルチ君」と「メディアちゃん」というマスコットキャラクターが、店頭デモンストレーションやカタログ、ローカルCMで活躍していました。マルチメディアという言葉が流行したMicrosoft Windows 3.1から95の頃です。その後、森井ケンシロウ氏によって描かれた、女子大学生のアイちゃんと猫のオデッタが公式キャラクターとなり、製品の活用例などを4コマ漫画やアニメーションで紹介しました。これらのキャラクターは、IODATAチャンネルで公開されている動画にも登場し、オデッタを原田ひとみ氏、アイちゃんを平田真菜氏が演じました。
1999年には、釈由美子さんを起用したMP3プレーヤー「HyperHyde」のCMも放映されました。
2002年以降は、更なる成長を目指し、Rec-ONやRec-POTなどのハードディスクレコーダーや液晶テレビ、地上デジタル放送対応チューナーなど、家電分野へも積極的に進出しています。2010年には、同業のバッファローの親会社であるメルコホールディングス、デジオンと共に、一般社団法人デジタルライフ推進協会を設立し、パソコン周辺機器メーカーの立場から家電分野への影響力強化を図っています。
近年では、スマートフォンを意識した製品開発も進んでおり、PC向け以外の製品が増えています。
2013年には、経営環境悪化を理由に初めて希望退職を募集し、全従業員数の約14％にあたる121名の削減を実施しました。
2013年6月には、コーポレートロゴをリニューアルしました。従来の青い長方形に白抜きの「I-O DATA」というロゴから、丸みを帯びたフォントで、文字色は紺色、ハイフン部分が紫色のひし形に変更され、コーポレートメッセージである「進化する明日へ Continue thinking」が加えられました。新しいロゴは、顧客を含む全ての利害関係者との間に垣根のない身近な存在であり、既存の枠組みに囚われず柔軟に進化し続ける企業でありたいという思いが込められています。ひし形のシンボルは「心」をモチーフにしており、顧客の声に耳を傾け、それに応える製品作りへの情熱を表しています。
2015年4月には、ウェスタン・デジタルとの販売代理店契約を締結し、アイ・オー・データ機器ブランドでは、録画向けなど日本固有の需要に特化した市場へ訴求し、WDブランドでは、Mac専用モデルや高機能な付属アプリケーションなど、付加価値を重視するユーザーに訴求しています。
2017年2月には、Embest Technology Co. Ltdとの代理店契約を締結し、「Raspberry Pi」及びそのオプション品の販売を開始しました。
2017年9月には、創業者で代表取締役社長だった細野昭雄氏が代表取締役会長に、常務取締役の濵田尚則氏が代表取締役社長に就任しました。
2022年2月には、経営陣らによるMBO（マネジメント・バイアウト）を実施すると発表し、株式公開買付け成立後、同年6月16日付で上場廃止となりました。2023年7月には、代表取締役会長の細野昭雄氏が会長兼任のまま社長に復帰しました。
主力製品としては、液晶ディスプレイ、グラフィックアダプター、メモリ、フラッシュメモリ、メモリーカード、ハードディスク、LANDISK、無線LAN、カードリーダー、DVDドライブ、ビデオキャプチャ、ワンセグチューナー、パソコン用地上デジタルチューナー、各種インターフェースカードなどがあります。また、三菱ケミカルメディアの「Verbatim」「MITSUBISHI」製品の日本総代理店として、光ディスクやメモリーカードなども販売しています。Windowsの他に、Mac向けの商品ラインナップも豊富です。
主要事業所は、本社（石川県金沢市）、本社第2ビル（石川県金沢市）、東京オフィス（東京都千代田区）、大阪営業所（大阪市）、札幌営業所（札幌市）、仙台営業所（仙台市）、名古屋営業所（名古屋市）、広島営業所（広島市）、福岡営業所（福岡市）、能美物流センター（石川県能美市）などがあります。
沿革としては、1976年1月10日に株式会社アイ・オー・データ機器が設立され、1980年にパソコン周辺機器分野へ参入しました。その後、各地に営業所を開設し、1991年に日本証券業協会に店頭登録、2004年にジャスダック証券取引所に上場しました。2013年には、東京証券取引所JASDAQに上場しましたが、2022年にMBOにより上場廃止となっています。その他、海外子会社の設立やM&Aなど、事業拡大を続けています。
子会社には、國際艾歐資訊股份有限公司、艾歐資訊香港有限公司、I-O DATA America,Inc.、ITGマーケティング株式会社、I-O DATA VIETNAM CO., LTD.、株式会社エスティトレードがあります。関連会社には、I-O & YT Pte. Ltd.、クリエイティブメディア株式会社などがあります。また、関連公益法人として、公益財団法人I-O DATA財団があります。
アイ・オー・データ機器は、パソコン周辺機器の老舗として、その技術力と革新性で常に業界をリードしてきました。今後も、変化を恐れず、新たな分野への挑戦を続ける企業として、その動向が注目されます。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。