アクアマリンいなわしろカワセミ水族館

アクアマリンいなわしろカワセミ水族館は、福島県猪苗代町の猪苗代緑の村に位置する水族館です。この水族館は、公益財団法人ふくしま海洋科学館が運営しており、同法人はアクアマリンふくしまも運営しています。

1989年、猪苗代緑の村の開園と同時に「いなわしろ淡水魚館」として開館しました。2015年4月1日からは、運営が公益財団法人ふくしま海洋科学館に委託され、名称を「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」に変更しました。

現在のコンセプトは「猪苗代湖の生態系モデルをつくる」です。水族館では、ゲンゴロウ類をはじめとする様々な水生生物や淡水魚、さらにはユーラシアカワウソなどが展示されています。特に注目すべきは、2019年11月から石川県ふれあい昆虫館、北杜市オオムラサキセンターと共同で、世界最大のゲンゴロウである希少種オウサマゲンゴロウモドキの飼育繁殖・展示を日本で初めて開始したことです。この取り組みは、生物多様性の保全に貢献しています。

また、2018年7月頃には、猪苗代湖で職員が採取したホソガムシが、その後の観察により新種であることが判明しました。この新種は2021年12月に「バンダイホソガムシ」と命名され、日本国内固有種としては137年ぶりの新種ホソガムシとして記録されました。この発見は、水族館の学術的な貢献を示すとともに、猪苗代湖の豊かな生態系を物語るものです。

開館時間は、3月1日から10月31日までは午前9時30分から午後5時まで、11月1日から2月28日までは午前9時30分から午後4時までとなっています。休館日はなく、年中無休で開館しています。

入館料は、個人で一般700円、小中学生300円、幼児は無料です。団体割引もあり、一般560円、小中学生240円、幼児は無料です。年間パスポートも販売しており、一般1700円、小中学生700円で利用できます。

アクセスは、JR磐越西線猪苗代駅からタクシーで約10分、磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICからは車で約10分です。

アクアマリンいなわしろカワセミ水族館は、猪苗代湖の自然と生物多様性を学び、体験できる貴重な場所です。訪れる人々は、水生生物の観察を通じて、自然環境の大切さを改めて認識することができるでしょう。

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