アクションピザッツ

アクションピザッツとは

『アクションピザッツ』（ACTION PIZAZZ）は、双葉社が発行している成人向けの月刊漫画雑誌です。発売日は発行月号の前々月21日で、B5判の中綴じという形態で販売されています。

概要

『アクションピザッツ』は、双葉社の漫画雑誌として知られていますが、その歴史は変遷に富んでいます。創刊当初と現在では、雑誌の傾向が大きく異なっているのが特徴です。

創刊から月刊化まで

1991年、『漫画アクションピザッツ』として創刊されました。これは、『漫画アクション』の別冊『アクションキャラクター』を前身とするもので、隔週刊の青年漫画誌としてリニューアルされたものです。掲載作品の傾向が変化する中で、一時休刊しましたが、その後復刊を果たしました。

2004年には、『漫画アクション』が復刊したことに伴い、リニューアルを行い、成人向け漫画作品に特化しました。2008年4月（同年6月号）からは月刊化され、同時に誌名も現在の『アクションピザッツ』に変更されました。

現在の『アクションピザッツ』の特徴

月刊化に先立つ2007年後半から、表紙イラストは彩画堂が専任で担当しており、現在まで継続されています。それ以前は、梅谷ケンヂが2005年後半から2007年前半まで専任を務め、さらにその前は、各掲載作家のイラストをコラージュする形式が採用されていました。

成年コミック誌でありながら、ゾーニング上は「非成年指定」となっており、青少年保護条例による有害図書の規制対象となるコンビニエンスストアなどを除けば、18歳未満でも雑誌の購入が可能です。

関連誌

姉妹誌としては、月刊誌『アクションピザッツSP（スペシャル）』と『アクションピザッツDX（ディーエックス）』があります。また、過去の作品の再録を中心とした不定期刊の『アクションピザッツHB（エッチビー）』も存在します。

2008年4月のリニューアルにより、『アクションピザッツ』は隔週刊から月刊となり、連載作品の多くが『アクションピザッツDX』に移籍しました。同時に、増刊扱いだった『アクションピザッツSP』が独立創刊を果たし、以降3誌体制が確立されました。

単行本レーベル

単行本化の際には、親雑誌である『漫画アクション』を母体とする「アクションコミックス」から刊行されていました。しかし、掲載作品が徐々に成年コミック系の作品に移行するにつれて、2012年頃からエンジェル出版の「エンジェルコミックス」レーベルに移管されるようになり、2013年以降は同レーベルから刊行されています。

この結果、『アクションピザッツ』および関連誌では、掲載誌と単行本の出版元が異なるという状況が常態化しています。アクションコミックス時代からエンジェルコミックス時代までの単行本には、基本的に「成年コミック」の指定マークは適用されていませんでしたが、2014年6月からは「18未満」のマークが一律で適用されるようになりました。

連載作品

2015年5月号時点での連載作品には、「人妻たちの浮気レポート」（ともだ秀和）、「Cheers!」（チャーリーにしなか）、「ひるがお」（艶々）、「W乳れ〜しょん」（にしまきとおる）、「居候 神様」（松波留美）、「秘密のアルテミス」（デコセンタクジ）、「Pear Phone」（大石中二）、「アイビキ。ナイショバナシ。3」（ななみ静）、「無明の渦」（タカスギコウ）、「パートタイム マナカさん」（彩画堂）などがあります。

過去には、「いやな奴」（はやせ淳/矢島正雄）、「音やん」（中村博文）、「おるちゅばんエビちゅ」（伊藤理佐）、「家庭教師Miki」（梅谷ケンヂ）、「銀と金」（福本伸行）、「大市民」（柳沢きみお）、「BARレモン・ハート」（古谷三敏）、「花は紅」（村生ミオ）など、多くの作品が連載されていました。

関連情報

• - 発行元：双葉社
• - 判型：B5判
• - 発売日：発行月号の前々月21日

もう一度検索