アスラテック株式
会社は、
東京都港区に本社を置く
ソフトバンクグループの企業です。
ロボット向けのオペレーティングシステム「V-Sido OS」を中心とした事業を展開しており、関連商品の企画・開発・販売、コンサルティングを手掛けています。
ソフトバンクロボティクスホールディングス株式
会社の子
会社であり、
ソフトバンクグループ企業のリアライズ・イノベーションズ株式
会社の酒谷正人氏が社長を兼務しています。
社名の由来
社名は、
ゾロアスター教の神「ASURA」からUを外し、「ASRA」とテクノロジー(TEChnology)を組み合わせた造語です。ASURAには「生命を与える神」という意味があり、
ロボットに生命を与えるソフトウェアを普及させたいという願いが込められています。また、U(You=あなた)を外すことで、ユーザーが意識しなくても使えるソフトウェアを目指すという意味も込められています。
沿革
2009年: NAIST(奈良先端科学技術大学院大学)の院生であり、産総研技術研修生でもあった吉崎航氏が、情報処理推進機構の未踏IT人材発掘育成事業に採択されました。
2010年: 吉崎氏が開発したV-SidoがInfinity Ventures Summit 2010 SpringのLaunch Padで優勝し、
経済産業省からスーパークリエータに認定されました。
2012年: 吉崎氏が制御に携わった巨大ロボット「クラタス」が、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門で優秀賞を受賞しました。
2013年: 株式
会社V-Sidoが設立され、その後、
SBメディアホールディングスが吉崎氏を迎え、
アスラテック株式
会社を設立しました。
2014年: ロボットソフトウェア事業に本格参入し、V-Sido OSの提供を開始。マイコンボード「V-Sido CONNECT」やコンセプトモデルロボット「ASRA C1」を発表しました。また、サンリオグループのココロにV-Sido OSを提供開始しました。
2015年: AISTと共同で音楽に合わせて
ロボットを踊らせるシステム「V-Sido×Songle」を開発。また、BRAVE ROBOTICSと共同で完全変形
ロボット「J-deite RIDE」の開発に着手しました。
2016年: ロボット遠隔操作システム「VRcon for Pepper」のライセンス提供を開始。アスラテック、三精テクノロジーズ、BRAVE ROBOTICSの3社でジェイダイト・ライド有限責任事業組合を設立。
2017年: メガネスーパーのウェアラブル端末とVRconを連携させ、Pepperを遠隔操作で接客するデモンストレーションを実施。建設機械操縦用人型
ロボット「DOKA ROBO」向けコックピット型コントローラーの開発にも協力しました。
2018年: 遠隔ロボットコントローラー「V-Sido WebConnect」を開発。「J-deite RIDE」の試作機を公開しました。
2024年: 本社を港区虎ノ門に移転しました。
V-Sido OSの特徴
アスラテックの中核技術である「V-Sido OS」は、以下の特徴を持っています。
直感的な操作性: 人型ロボットを直感的に操作できます。
簡便な制御: スマートフォンなどから、パソコンを介さずに
ロボットを操作できます。
リアルタイム演算: 関節などの姿勢制御をリアルタイムに行うため、事前のモーション調整が不要です。
柔軟なハードウェア対応: 高価な特注品を使わず、既存の部品(AIや
サーボモーター)で
ロボット製作が可能です。
V-Sido OSは、日本電産、双葉電子工業、近藤科学、ROBOTIS(韓国)などの
サーボモーターに対応しており、アルデバランロボティクスなどの企業にも採用されています。
プロジェクト「Project J-deite」
アスラテックは、BRAVE ROBOTICSおよび
タカラトミーと共同で、変形
ロボット製造プロジェクト「Project J-deite」を推進しています。
J-deite Quarter: 2014年10月に公開された1.3メートルの試作機。
J-deite RIDE: 3.5メートルの人型
ロボットから時速60km/hで走行可能なビークルモードへ完全変形する
ロボットで、
2018年4月26日に試作機が公開されました。
2020年には全長5メートルの
ロボットを開発する構想があります。
プロジェクト「ロボドル」
博報堂、ココロ、佐川電子、
アスラテックによる共同プロジェクトで、V-Sido OSを用いた
ロボットのキャスティングや動作管理、衣装・メイクなどのサポートを提供し、アイドル
ロボットの活躍を促進しています。
イベントやテレビ番組、映像作品などでの
ロボットの活用促進と市場開拓を目指しています。
関連人物
倉田光吾郎: ロボット「クラタス」の共同制作者。
外部リンク
アスラテック株式
会社
V-Sido
水道橋重工
アルデバランロボティクス社
J-deite RIDE
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BRAVE ROBOTICS
アスラテックは、
ロボット技術の最前線で革新を続ける企業として、今後の発展が期待されています。