アッシジの聖フランシス教会

アッシジの聖フランシス教会について

アッシジの聖フランシス教会（Igreja de São Francisco de Assis）は、1661年にポルトガルによってインドのゴアに建設された教会です。この教会とその付設の修道院は、1517年にゴアに上陸したポルトガルのフランシスコ会の修道士たちによって設立されました。当時、8人の修道士が最初のコミュニティを形成し、その後、フランシスコ・ザビエルが1548年に訪問した際には、既に40人近い修道士が在籍していました。

教会の初期の建築にはマヌエル様式が採用されていましたが、経年劣化に伴い建物は荒廃が進みました。そのため、修道士たちはポルトガル王に新たな飾り壁の設置を求めるなど、数回にわたり改修を行いました。1661年には新たに建物が立て直されましたが、その際に残されたのは当初のマヌエル様式の入り口のみで、以降はバロック様式に改修されました。この再建により、教会は現在の美しい姿となりました。

1986年には「ゴアの教会群と修道院群」として世界遺産に登録され、重要な文化遺産として保護されています。現在、教会に付随する修道院は博物館として一般に公開されており、その歴史や文化を学ぶことができます。

教会の構造

教会の外観は非常に目を引くもので、以下のような特徴があります。

• - 三層のファサードの両脇には八角形の塔が配されています。
• - 中央壁には聖ミカエルの像が鎮座しています。
• - 照明のための入口は、円形の付柱とバラ窓で装飾されています。

内部に入ると、中央の身廊は筒型ボールトで覆われ、交差部はリブ・ボールトが支えています。聖歌隊席も設けられています。教会内部には控え壁があり、これによってチャペルがいくつか区切られています。控え壁の上部には回廊が巡らされており、その壁面には花々が描かれたフレスコ画が施されています。

主祭壇の聖櫃の上方には、アッシジの聖フランシスコと十字架に架けられたイエスの像が大きく配置されており、その下には聖ペテロと聖パウロの像が並んでいます。また、身廊の壁にはアッシジの聖フランシスコの生涯を描いた16枚のパネルが掲げられており、訪れる人々にその生涯を伝えています。

このように、アッシジの聖フランシス教会は歴史的な背景を持つのみならず、その建築様式や装飾も見どころ満載な場所です。訪れることで、フランシスコ会の信仰と文化、さらにはインドの宗教的な多様性を感じることができるでしょう。

関連項目

• - ボム・ジェズ教会（Basilica of Bom Jesus）

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