アップルメニュー

アップルメニューとは

アップルメニューは、Classic Mac OS、macOS、A/UX|A_UXオペレーティングシステムのメニューバー左端に位置するドロップダウンメニューです。Appleのオペレーティングシステムの歴史を通じて、その役割は変化してきましたが、常にAppleロゴが表示されています。

System 6以前

System 6.0.8以前では、アップルメニューにはコントロールパネルの他に、電卓、スクラップブック、目覚まし時計などのデスクアクセサリが含まれていました。MultiFinder（初期のマルチタスク機能）がアクティブな場合は、実行中の複数のアプリケーションを切り替えることもできました。ユーザーは「Font/DA Mover」を使ってサードパーティ製のデスクアクセサリを追加できましたが、表示できる数には制限がありました。この制限を回避するために、OtherMenuのようなシェアウェアパッケージも登場しました。

System 7.0–9.2.2

System 7.0では、システムフォルダに「アップルメニュー項目」フォルダが導入され、ユーザーはお気に入りのソフトウェアやドキュメントのエイリアスをメニューに追加できるようになりました。メニューマネージャはこれらの項目をアルファベット順に並べるため、ユーザーは名前の先頭にスペースや数字を付けて表示順を調整していました。いくつかのサードパーティ製ユーティリティは、名前を変更せずにメニュー項目の順序をカスタマイズする機能を提供しました。

また、アップルメニューにはデスクアクセサリによって実装されたシャットダウンコマンドや、コントロールパネルフォルダへのエイリアスも含まれていました。System 7.0は、以前の黒いロゴではなく、虹色のストライプのロゴを採用した最初のバージョンです。マルチタスク機能が組み込まれたため、MultiFinderはオプションから削除されました。複数の実行中のアプリケーションを切り替える機能は、メニューバーの反対側にある独自のメニュー（アクティブなアプリケーションのアイコンとして表示される）に移行しました。Mac OS 8.5以降では、このメニューを「ティアオフ」してウィンドウ化できるようになりました。

System 7.5では、「アップルメニューオプション」コントロールパネルが追加され、アップルメニューのフォルダとディスクにサブメニューが追加され、フォルダやディスクの内容が表示されるようになりました。以前のバージョンでは、Finderでフォルダを開く標準メニューしか表示されませんでした。さらに、最近使用したアプリケーション、書類、サーバーもメニューに追加できるようになり、表示数を指定することも可能になりました。

macOS

macOS（旧称Mac OS X、OS X）では、アップルメニューは完全に再設計されました。Specialメニューのシステム管理機能が統合され、Macの機能管理に特化しました。Mac OS X Public Betaではアップルメニューが欠落しており、メニューバー中央の機能しないAppleロゴに置き換えられていましたが、Mac OS X 10.0で復活しました。System 7で実装されたクイックファイルアクセス機能は削除されましたが、サードパーティ製ユーティリティのFruitMenuがかつての機能を提供していました（ただし、OS 10.6 Snow Leopardで機能しなくなりました）。

現在のアップルメニューには、システム情報の取得、ソフトウェアアップデート、Mac App Storeの起動、システム設定の起動、Dockの環境設定、場所の設定、最近使った項目の表示、アプリケーションの強制終了、電源管理（スリープ、再起動、シャットダウン）、ログアウトなどのコマンドが用意されています。

参照

• - スタートメニュー

脚注

もう一度検索