アトラスモバイルコンテンツ

アトラスモバイルコンテンツ：懐かしの携帯ゲームを振り返る

アトラスモバイルコンテンツは、アトラスがかつて提供していた携帯電話向けのコンテンツの総称です。NTTドコモ、ソフトバンクモバイル（旧ボーダフォン）、KDDI（au）といった各キャリア向けに、それぞれ「アトラスWeb-i」「アトラスWeb-EX」「アトラスWeb-EZ」という名称で展開されていました。

概要

2000年代初頭から2010年代にかけて、月額料金を支払うことで、アトラスの人気ゲームの携帯電話版や、着信メロディ、待ち受け画像などをダウンロードできるサービスでした。特に、女神転生シリーズのゲームを気軽に楽しめる「メガテンα」は、多くのファンに親しまれました。また、一部のコンテンツは、買い切り型のアプリとしても提供されていました。

2004年9月からは、ビービーエムエフ（現・ビーグリー）が運営を委託され、コンテンツの拡充やサービスの改善が行われました。しかし、スマートフォンの普及に伴い、携帯電話向けコンテンツの需要が減少したため、2014年10月31日をもって全キャリアでのサービスが終了しました。

各キャリア向けコンテンツの詳細

NTTドコモ

アトラスWeb-i: 2000年10月16日サービス開始。月額315円で、ゲームや着メロ、壁紙などをダウンロードできました。配信第1弾は「アクマ召喚プログラム」。
メガテンα: 女神転生シリーズのゲームを定額で遊べるiモード専用サイト。月額315円で、「デジタル・デビル物語 女神転生」をはじめとする様々なRPGが楽しめました。また、2006年末からは、525円の買い切りアプリ「ウリキリ」の販売も開始されました。

ソフトバンクモバイル（旧ボーダフォン）

アトラスWeb-EX: 2002年4月1日にJフォン用のアトラスWeb-Jとして発足。その後、ボーダフォンへの社名変更に伴い「アトラスV-net」と改称。ソフトバンクによる買収後、「アトラスNET」を経て、2006年11月1日に「アトラスWeb-EX」としてリニューアルされました。月額315円で、待ち受け画像、着メロ、ゲームなどをダウンロードできました。
女神転生: 「デジタル・デビル物語 女神転生」をはじめとする女神転生シリーズのS!アプリを、1ダウンロード525円で販売していました。

KDDI（au）

アトラスWeb-EZ: 2004年6月3日サービス開始。月額315円で、待ち受け画像、着メロ、ゲームなどをダウンロードできました。
女神転生: 2005年9月29日より、女神転生シリーズのEZアプリを1ダウンロード525円で販売していました。

主なコンテンツ

ゲーム: 女神転生シリーズ（デジタル・デビル物語 女神転生、真・女神転生、女神異聞録ペルソナなど）、ステラデウス、九龍妖魔學園紀、グローランサーなど、アトラスの人気ゲームの携帯電話版が多数配信されました。
着信メロディ・着ボイス: アトラスのゲームで使用されたBGMや効果音、キャラクターボイスなどが配信されました。
待ち受け画像: アトラスのゲームに登場するキャラクターやイラストの待ち受け画像が配信されました。
ミニゲーム: 手軽に遊べる様々なミニゲームが配信されました。

配信タイトル例

アクマ召喚プログラム
ケータイ悪魔電書
ステラデウス 漆黒の精霊
ステラデウス 錬金術の時間
九龍待受H.A.N.T
グローランサー オルタナティブ
真・女神転生 デビルチルドレン アプリdeコール!
ジャックフロストアドベンチャー
ジャックのスノボーアタック
ゴッツの罠はずし

サービス終了

アトラスモバイルコンテンツは、2014年10月31日をもって全キャリアでのサービスを終了しました。しかし、当時携帯電話でゲームを楽しんでいたユーザーにとっては、思い出深いコンテンツとして記憶されていることでしょう。

現在では、アトラスのゲームはスマートフォンアプリや家庭用ゲーム機で楽しむことができます。しかし、かつて携帯電話で手軽にゲームを楽しめたアトラスモバイルコンテンツの存在は、ゲーム史の一つの側面として記憶されるべきでしょう。

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