アニコ・カプロス

アニコ・カプロス（Anikó Kapros, 1983年11月11日 - ）は、ハンガリーのブダペスト出身の元女子プロテニス選手です。右利きで、両手バックハンドストロークを特徴としていました。身長173cm、体重62kg。

選手としての特徴

カプロスは、ベースラインからの粘り強いプレーを得意とし、特にオーバーヘッドスマッシュを効果的に活用するプレースタイルでした。WTAツアーでの優勝はありませんでしたが、印象的な試合を数多く展開しました。

プロ転向と初期の活躍

カプロスは、2000年の全豪オープンジュニアでシングルスとダブルスの両方で優勝し、その才能を早くから示しました。この成功を受けて、2000年2月末にプロに転向しました。

グランドスラムでの躍進

2002年の全仏オープンでは、予選を勝ち上がり、本戦1回戦で第5シードのジュスティーヌ・エナンを破るという番狂わせを演じました。その後、3回戦まで進出し、その実力を証明しました。また、同年のウィンブルドンでは予選で森上亜希子に敗れるという苦い経験もしています。

2003年のウィンブルドンでは、再び予選を突破し、1回戦で第19シードのメガン・ショーネシーを破りました。しかし、3回戦でエレーナ・デメンチェワに敗れました。

ジャパン・オープンでの準優勝

2003年のジャパン・オープンでは、準々決勝で第1シードの杉山愛を破り、初のWTAツアー決勝に進出しました。決勝ではマリア・シャラポワと対戦し、フルセットの末に惜しくも敗れましたが、シャラポワのツアー初優勝の相手として記憶されています。

4大大会での最高成績

2004年の全豪オープンでは、4大大会自己最高の4回戦に進出しました。1回戦でナディア・ペトロワを破るなど好調でしたが、4回戦でファビオラ・ズルアガに敗れました。

オリンピック出場

2004年のアテネオリンピックでは、メリンダ・ツィンクとペアを組み女子ダブルスに出場しましたが、1回戦で日本の森上亜希子&小畑沙織組に敗れました。

その後と引退

2005年以降は4大大会から遠ざかり、ランキングも下降しました。下部ツアーを転戦した後、2010年の全米オープン予選敗退を最後に現役を引退しました。

家族

母親は1972年ミュンヘン五輪の体操団体銅メダリストです。

アニコ・カプロスは、その才能と努力で、ハンガリーのテニス界に足跡を残しました。特に2003年のジャパン・オープンでの準優勝は、多くのファンに記憶されています。

WTAツアー決勝進出

シングルス: 1回 (0勝1敗)

4大大会シングルス成績

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

外部リンク

アニコ・カプロス - WTAツアーのプロフィール （英語）

アニコ・カプロス - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール （英語）

アニコ・カプロス - 国際テニス連盟

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