アプトいちしろ駅

アプトいちしろ駅について

アプトいちしろ駅は、日本の静岡県榛原郡川根本町に位置している大井川鐵道井川線の駅です。この駅は、その特異な歴史と周辺の自然景観から多くの鉄道ファンや観光客に親しまれています。

駅の歴史

アプトいちしろ駅は1959年に川根市代駅として開業しました。当初は現在の位置よりも奥泉駅側にありましたが、1990年には長島ダムの建設に伴い、新しい場所へと移転しました。その際、駅名もアプトいちしろ駅に変更されました。この改称により、地域の名称を一層有名にしました。

駅の構造

この駅は単式の1面1線のホームを備えています。特筆すべきは、アプト式の電気機関車のための留置線と検修施設がある点です。これにより、当駅は特殊な鉄道であるアプト式鉄道の重要な基地となっています。また、ホームにはトイレも設置されています。

駅周辺の見どころ

アプトいちしろ駅周辺には多くの観光スポットがあります。まず、大井川が流れる美しい風景が広がっています。また、近くには大井川ダムもあり、自然と触れ合うことができます。さらに、ホームの南側には旧線の大加島トンネルがあり、このトンネルは「ミステリートンネル」として知られています。このトンネル付近は遊歩道としても整備されており、訪れる人々にとって魅力的な場所となっています。

トンネルの探検

「ミステリートンネル」は、トンネル内部に照明が未装備のため、懐中電灯が必要です。かつては懐中電灯が駅やふれあい館で貸し出されていましたが、現在はコロナ禍の影響で貸し出しが停止されています。このトンネルを探索することは、多くの訪問者に冒険心を与えています。

特殊な鉄道の魅力

アプトいちしろ駅から長島ダム駅の間は、90パーミルの急勾配が続くため、ラック式鉄道が用いられています。この独特の鉄道システムは、アプト式電気機関車を使用し、長島ダム駅まで電化されています。

駅の売店と地元の特産品

ホームに設置された自動販売機では清涼飲料水が提供されています。行楽シーズンには地元振興会による柏餅の販売も行われ、訪問者に地元の味を楽しんでもらえます。

駅名の由来

アプトいちしろ駅は、その名が「鉄道むすめ」のキャラクター・井川ちしろに由来しています。これは、井川線と当駅の知名度を一層高めています。

隣接する駅

当駅の隣には、井川線の奥泉駅と長島ダム駅があります。これにより、訪問者は他の美しいスポットにもアクセスしやすくなっています。

まとめ

アプトいちしろ駅は、その独自の歴史と美しい自然環境、特殊な鉄道システムから多くの魅力を持つ駅です。ぜひ訪れ、独特の体験を味わってみてはいかがでしょうか。

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